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余命宣告された少女
その日の夜
緋山美帆子
ねぇ!あなたちゃん見なかった?
白石恵
え?ベットにいないの?
冴島はるか
20分前はベットにいましたよ!
緋山美帆子
どこ行っちゃったんだろ…
トイレにしては遅くない?
白石恵
遅すぎるよ。病院内探そう!
緋山美帆子
藍沢は医局にいるから電話してみる。
プルル プルル プルル 〜
藍沢耕作
はい、藍沢です。
緋山美帆子
あなたちゃんがいなくなったの。
20分前までベットにいたらしいんだけど
藍沢耕作
わかった。俺も探す。
あなたは長い廊下のベンチに座った
あなた
(ここまで点滴引いてくるだけでも息切れ…もう嫌だ…もう楽になりたい…)
数分後
藍沢耕作
何してる?
あなた
…病室にいると息がつまるし、ちょっと気分転換してただけ。
そこに白石と緋山と冴島も
白石恵
ちょ、ちょっと緋山先生!
緋山美帆子
なに?なんで隠れるの?
白石恵
いいから!こっち!
あなた
何か用ですか?
藍沢耕作
いや、俺も休憩時間だから。
あなた
ここから窓の外を見てると、たくさんの明かりがある。あそこの家では笑い声が聞こえてきそうで向こうの家では悲しい声が聞こえてきそうで。でもみんな生きてる。これからも生きることができる。私は…
藍沢耕作
どこが痛いかそれを教えてくれれば痛みを緩和することはできる。だから、
あなた
痛みは我慢できるからいいの。
藍沢耕作
でもそれじゃ君が苦しむだけだろ。
あなた
じゃあどうしろっていうの!?痛みを緩和したって私の生きる時間は長くならない!
…もう嫌だ…楽に…楽になりたい…
藍沢耕作
あなた
もう迷惑かけたくない…
藍沢耕作
…迷惑?
あなた
お母さんは仕事休んで毎日病院に来てくれる。お父さんは単身赴任から帰って来てくれて、弟は家で寂しい思いをしてる。友達は無理に明るくして、学校の先生にも色々気を使わせてる。
藍沢耕作
あなた
私が今、生きてる事でたくさんの人に迷惑がかかってる。なのに私だけ痛みを感じなくていいの?
藍沢耕作
君が悪いんじゃない。病気が悪いんだ。
君は何もしてないんだから。
頼ればいいんだ。いろんな人に頼ってもいいんだよ!
あなた
そんなのただの綺麗事じゃん!!
私が今この状態でいろんな人に頼ってたら
ただの自分勝手だよ!
藍沢耕作
…あの事故の日。俺たちはヘリで現場に向かった。現場にはすでに心停止してた君がいた。
挿管してラインをとって、胸を開いて心マしてやっと心臓が動き出した。病院に着いて2日後目を覚ました。そんな生死をさまよって初めて話したことが友達のことだったんだ。
君は一緒にいた友達のことを心配した。無事を伝えるとよかったと笑った。
あなた
藍沢耕作
自分が今、辛い状態なのに。
だから俺は君はそういう人なんだと思った。そうやって生きてきたんだと思った。自分より他人。
そんなやつが人に迷惑かけて何が悪いんだ?
あなた
…うっ…うぅ…
藍沢耕作
君が生きたいように生きればいい。
我慢なんかするな。
あなたはその場に泣き崩れた
藍沢は自分の手の温もりを彼女の肩においた
白石恵
…行こっか
緋山美帆子
そうだね。
冴島はるか
はい。
緋山美帆子
あなたちゃんもよかったね。
自分の本音を話せる相手がいてさ。
冴島はるか
そうですね。
緋山美帆子
あー。あたしも誰かに話聞いてもらいたくなったわー
白石恵
緋山先生、いつもただの悪口で終わるじゃん。
緋山美帆子
いいの!
白石恵
はいはい笑
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