そうとなれば話は着く
未だ王の息子の顔は公表されておらず、幼い頃から病弱でいつ倒れてもおかしくないため城の外には出たことがないとか。
国中の民もこのカンテヒョンのことを
''後継できない無能な王の息子’’
というふうに考えていた。
もちろん私はそんなふうに思わないが。
でもまさか彼がカンテヒョンだとは思いもしなかった。
別れの時間になってしまう。
驚きのせいで言葉も出ない。
しかし彼はそんな私の様子を気にせず何故かピンク色のきらきら花弁が輝く花をくれた
あとで執事にどんな花言葉が聞いてみよう
なんて頭に余裕が出来たと思った頃にはもう家に着いていた。
その日は脳が疲れていたのかすんなり眠れた
彼に別れの挨拶をすることを忘れて
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。