??「お姉さん…大丈夫?泣いてるの?」
小学生に声掛けられました。
あなた「見苦しいところ見せて本当にごめんなさい…ヒッグ」
??「あぁっ、涙服ならこのハンカチ使ってよ」
あなた「ありがとうございます…」
私は小学生に渡されたハンカチを受け取って涙を吹いた。
さとし「おれはさとし、小学生。もしなんか悩み事があったら僕の家に来る?話を聞くことしか出来ないけど……お姉さんの力になりたいんだ」
あなた「でも迷惑なんじゃ……」
さとし「泣いているお姉さんを放っては置けないよ。」
こんな私に手を差し伸べてくれる小学生。
この世界の人達は優しい人達ばっかりだ。
さとし「飲み物は何がいい?…と言ってもオレンジジュースと麦茶しかないけどね(苦笑」
今私は、さとし君の家、さとし君の部屋にお邪魔している。
あなた「じゃあ麦茶で」
さとし「うんわかった、ちょっと待っててね」
さとし君は麦茶を取りに部屋を出ていった。
てか今思った、見ず知らずの人を自分の敷地内に入れて大丈夫なのかな?
優しいのは嬉しいけど、
??「お客さんですか?」
あなた「キャッ!」
??「じー?」
急に私の背後から現れたのは赤茶色の学童服?みたいな服装をして赤ぬ上に尖った特徴的な髪型をしている青年……?
が私の顔を覗き込んでいた。
いきなりの事だから私も戸惑いを隠せなかった。
あなた「あつあの、貴方は?」
ブラック「俺ちゃんはブラック、悪魔系YouTubeです!、この子はカメラのカメラちゃん」
カメラちゃん「じぃー?」
人間じゃない?
どうしよう、さとし君が戻ってきたらびっくりさせちゃう。
さとし「持ってきたよー…って!?」
ほら、びっくりして …
さとし「ブラック、いつの間に現れたの?」
あれ?
ブラック「面白い動画のネタを思いついたのでさとしくんに協力してもらおうと来たのですが、こちらのお嬢さんはお客さんですか?」
さとし「うん、道端で泣いていたから事情を聞こうと思ってさ、…あっ、麦茶お待たせ、冷たくて美味しいと思うから」
とさとしくんは、私に麦茶を手渡ししてくる。
あなた「あ、ありがとう。」
どうやらこの2人は知り合い?のような関係かな?
ブラック「所で貴方の名前を聞いてませんでしたね?」
あなた「あっ、すみません、私はあなたと言います。」
さとし「あなたさんって言うんだぁ!…ところで本題に入りたいけど、あの場所でどうしてあなたさんは泣いていたの?」
そうだった…その本題についてが問題だった、……異世界から来たって言っても………
あなた「実は……信じてもらえないとおもいますが、私、異世界から来たんです……」
さとし「えぇ!?異世界から?」
ブラック「カカッ、鬼やばですね、もっと詳しく聞かせて貰ってもいいですか?」
カメラちゃん「じー!」
あなた「はい、………実は」
私はここに来るまでの経緯を全て話した。
さとし「そうだったんだ……」
さとし君は私が話終えると納得したように俯いている。
あなた「だから、この世界に来た私は帰る場所がなくて…その」
ブラック「新しい家は俺ちゃんが作りましょう」
あなた「え?」
さとし「ちょっとブラック何言って、」
ブラック「俺ちゃん達の動画撮影との協力を条件として、貴方に住む場所を提供して差し上げます!」
あなた「そんな事ができるんですか?」
ブラック「はい、俺ちゃん、悪魔ですから」
さとし「悪魔ってなんでも出来るんだね」
良かった…これで住む場所は見つかった、けど、
あなた「けど、動画撮影…ってYouTubeチャンネルに投稿するあの動画ですか?」
ブラック「その通りです!異世界からやってきた住民についての動画を撮るのはどうでしょう?
そのお礼として家の出費などは払う必要なく暮らせます!」
出費も払わなくて住む…けど私は人前に立つのは…動画なら尚更……けどタダで家に済ませてもらうんだから、これ以上欲張っちゃダメ…よね。
あなた「私、動画撮影協力します!」
ブラック「では、この契約書にサインを」
名前を書けばいいのね、結構の量だな………ちゃんと読んでっと、よしあとはサイン。
ブラック「ディール!」
さとし「大丈夫かな?…ブラック、またなんか裏がありそうだけど…でも、住むところが見つかって良かったね、あなたさん!」
あなた「うん!ありがとう、さとし君!ブラックさん!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。