第8話

重なる不安
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2023/03/16 12:34
あなたの下の名前 side

登下校をジョンイナと一緒にして学校でも大体の時間を

ジョンイナと過ごすようになってはや2週間がたった。

そして今日は私の17の誕生日でもある。嬉しいはずの1日なのに私の気持ちは暗かった。

それはというものもだんだんボムギュに話しかけられることがなくなっていったからだった。

最初は嫉妬してくれていると分かって嬉しかったけど

ボムギュからは一向に好きと言われる傾向はないし、むしろ離れていっているような感じすらした。

昼休みも屋上に来ることはなくなったし私がジョンイナと話していても見向きすらしなくなったのだ。

今日、言われなかったらこの作戦はやめようと思っていた。
じょんいん
じょんいん
あなたの下の名前、誕生日おめでとう
(なまえ)
あなた
ありがとう!
できるだけジョンイナの前では明るく振る舞って、気づかれないようにした。

少し不思議そうにジョンイナは首をかしげたけど
じょんいん
じょんいん
、、、そっか!
と言って笑う。いつもは可愛く見えるその笑顔も見るだけでなんだか苦しくて。

ボムギュを見るともっともっと苦しくて。自分からやり始めたのに情けないなと自分を惨めに思った。
放課後になってもボムギュは今までと同じだった。

私の誕生日であることを忘れているんじゃないかと思ってしまうほど。

HRが終わるとボムギュはまたどこかに行ってしまうし。

その後姿をボーッと眺めているとジョンイナに軽く肩を叩かれた。
じょんいん
じょんいん
あなたの下の名前?帰ろ?
(なまえ)
あなた
ジョンイナ、、、そうだね
じょんいん
じょんいん
、、、って言いたいとこだけど。大丈夫?
そういった彼を見ると心のブレーキが壊れたような音がした。
(なまえ)
あなた
じょんいなぁ、、、っ、、、、
溢れてくる涙。止めようと思ってもむしろ勢いをまして私の頬を滑り落ちていく。
じょんいん
じょんいん
ど、どうしたの?
(なまえ)
あなた
わたしっ、、、、ぼむぎゅにきらわれたっ、、、、
言葉にしてみると余計に苦しくて、悲しくて。
じょんいん
じょんいん
ボムギュに、?
(なまえ)
あなた
うんっ、、、、、しっとさせようとおもったのにっ、、、、きらわれちゃったっ、、、、
じょんいん
じょんいん
、、、、そっか。この方法を思いついた僕のせいかもしれない、、、
私の顔を見てからジョンイナは目線を下に落とす。

その声は幾分暗くなっていて。
(なまえ)
あなた
じょんいなのせいじゃっ、、、ないっ、、、わたしがやりすぎたんだよっ、、、
、、、、っどうしようっ、、、わたしきらわれたくないよっ、、、、、!
ボムギュに嫌われたくないよぉっ、、、、、!!
じょんいん
じょんいん
っ、、、、、分かった。僕が償うから、、待ってて
(なまえ)
あなた
えっ、、、、?
ジョンイナの言葉の意味がわからなかったけどジョンイナはスマホを出して何かを打ち込み始めた。

打ち終わると軽く息をついて、私に向き直る。
じょんいん
じょんいん
、、、あなたの下の名前、今ボムギュのこと呼んだ。
もう大丈夫だからっ、、、自分の気持ち、ちゃんとボムギュに伝えなよ、、、?
(なまえ)
あなた
えっ、、、、??
じょんいん
じょんいん
そうすれば大丈夫。大丈夫だよ。ボムギュのこと信じて。
ボムギュはあんなやつだけど僕の大切な幼馴染であなたの下の名前の彼氏でしょ?
あなたの下の名前が傷つくようなことはしないはずだよ
その時廊下から走る音が聞こえた。

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