今日は ゆんぎ君 の代役を見つけることが私達劇係のやることだった。
みんな一斉に名前を上げるのは じみん で
『え、ちょ……』
👧《うんうん、じみん君なら合うもんね!!》
なんてみんなして口を揃える。
『で、でも……』
私が言おうとした時に
ドアが ガラガラ と開いて
🐥「僕がなに?」
なんて言ってこっちに寄ってくる。
👧《あ、ちょうどいい!!あんた、ゆんぎ君の代役しない?》
🐥「あぁ、王子役だっけ」
👧《そそ、どう?》
🐥「………別にいいよ笑笑」
👧《やった!!それじゃ、代役も決まったことだし練習を……》
🐥「あ、でも」
じみんはそういうとわざとらしく私の手を掴んでこういった。
🐥「先に僕とあなたで練習してから合わせてもいいかな?」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!