第28話

27話
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2019/02/06 11:45



劇の練習が終わると何故か ゆんぎ に呼び出された。



どうせまたなんか変なこと言われて終わるんだろう と


いつのまにか ゆんぎ に呆れている自分がいた。




『なに』



私が見つめていると 急に頭を下げるゆんぎ。



🐭「ごめん」



『…………へ?』



🐭「お前、足怪我したんだろ。それとか、全部 俺のせいだから……ごめん……」



『あ、あぁ、これ……』



私は目線を自分の足へともっていく。



『そんなにかしこまって謝らなくてもいいよ、ゆんぎ君にだけ非があるわけじゃないもの。』



🐭「……そうか」



『うん、それよりも、私といると誤解されちゃうんじゃない?』



🐭「なにが?」



『ほら、だって ゆんぎ君には彼女がいるじゃん。』



🐭「…………あぁ」



『早く行きなよ。誤解されちゃう前に』



🐭「うん、ありがとう」




そう言って走っていく ゆんぎ君。




私はこの時 君をもう少しだけここにいさせたら



これから怒ることの引き金を作らなかったのかな ____ .









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