帰り道は冷たい風が吹いていた。
けれど、なんだか私は暖かくて
きっとこれも じみな のおかげなのだろう。
『それじゃあ、また明日!!』
🐥「うん😊」
後ろから手を振る君が少しだけ見える。
いつも 助けて貰ってばかりの私は君にどれだけのもので償えるだろうか
きっと数えられないくらいあるんだろうな
.
次の日になり、また朝が来る。
今日は文化祭の準備が一日中あった。
🐹「あなた、それが終わったらこっち。お願いね」
『は、はいッ!!』
今日は大忙しだ。
そんな中、
🐰「あなたさん!!」
なんて言って私のところにずっとくっついて歩いているのは
『じょんぐく君……笑笑』
🐰「僕もなにか手伝いたいです!!」
『えと……じょんぐくの仕事は終わったの?』
🐰「はい!!もうとっくに終わってますよ!!」
す、すごい……
『そ、それじゃあ……お願いしようかな笑笑』
🐰「はい!!おまかせあれ!!」
そうして 始まったのは
プログラム作りだった。
作業は至って簡単。
紙を束ねてホチキスでとめるだけ。
簡単な仕事だからこそ たくさんの量を頼まれる。
だから正直有難かった。
思ったよりも じょんぐく君はてきぱきと働いてくれたおかげで すぐにそれも終わった。
この作業が終わると、私は劇の練習がある。
少し、いや、
ゆんぎ と顔を合わせるのはとても
気まずかった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。