第4話

83
2019/06/20 09:56
4時間目が終わり、昼休みになってようやっと羽を伸ばす。



『う"ーーーーーーーーー』



[え。何どした]






向かい側に座っている幼馴染のハルちゃんがお弁当箱を開きながらそう言った。






うーん…ハルちゃんになら言ってもいいのかな





『実はね、明日から新しいお父さんが来ることになってさ…』




少し躊躇しつつも、うつ伏せになりながら机に向かってため息を吐いた。




[え、マジ!?良かったじゃん]

良くない。



するとポケットに入っているスマホが音を鳴らした。



画面を開けばまとめられた荷物の画像と
「新しいお父さんの名前は「パク・スチョン」だよ!」
との文字が。



パク・スチョン…か。
ジミニのお父さん同じ名前なんだな…







[へぇー!綺麗なお母さんだね]

『ぶっ!!』

飲んでいるいちごミルクを吹き出しそうになった。


『お母さん綺麗じゃないし!!!』


[えー!?うちのお母さんと比べたら全然綺麗だよ!若いっていいねぇ]


『婆さんかお前は』











「あなた、ここにいたんだ!」






あ。ジミナ。



『あー…うん?』

「お父さんから聞いたんだけどさ、新しいお母さんの名前あなたと一緒だってww運命だね」



『え、ほんと?』



こんなことってあるの?
偶然すぎる…こんなの。普通ならありえない…







[お似合い〜w]


ハルちゃんが冷やかしてくる。
私とジミニなんて、全然お似合いじゃないし。ましてや好きなんて












『ばか、やめてよ』















有り得ない。

プリ小説オーディオドラマ