第24話

その後
1,820
2020/05/10 10:59





それから朝は壱馬先輩と行くことになった。




要するにまこと行けないってこと。



悲しいとかは言っちゃっだめ。





そう自分に言い聞かせた。







はちまき交換の効果は意外とすごくて、壱馬先輩と一緒にいても女子になにか言われることもされることもなかった。






でもまこと話すと女子が過剰に反応するようになったり、

壱馬先輩がだめならとまこに女子が群がるようになった。















そのせいかな、


最近はまこともまともに話せてない。







というか、避けてしまってる気がする。


























壱馬
無理してない?
○○
うん。大丈夫だよ。
壱馬
ほんま?
○○
うん、
壱馬
じゃあさ、今日帰り行きたいとかあるんやけど
壱馬
いい?
○○
うん!大丈夫だよ
壱馬
よかったー
壱馬
じゃあ玄関で待ち合わせな?
○○
りょーかいです








壱馬先輩に心配されることも多くなってる気がする。





先輩と過ごすのは楽しいし、やっぱり先輩はかっこいいし、でもたまにかわいいし…


すごく幸せ者だなって思う。










でも、"幸せ者"なのであって、

"幸せ"なのかと聞かれると。



素直に頷けるのかな。
























あれから、僕の生活は180°変わったと思う。


あなたのことは諦めよう。

そう思っていたのに、頭の中はあなたあなたあなた…



ぼーっとしすぎてるなによく心配される。





そういえばるなが言っていたことがずっと気になっている。

「両思いだったら尚更」


あれはどういうことなの?


るなの体験談?

それともあなたは僕のこと好きでいてくれてたってこと?














僕の生活からあなたをとってしまったら、



まるで白黒写真のように色がなくなってしまったよ。















今日は思い出のあの場所にでもいこーかな。




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