あなたside
私はそういうと、自分が書いた手紙にもう一度目を通した
駿佑へ
初めて手紙を書くね
字が少し汚いのは許してください笑
駿佑、私は、あなたと出会って、初めて幸せを手にできることができました
駿佑との時間、一分一秒が大切で、とてもかけがえのないもの
生まれて初めてそう思いました
結婚しようって言ってくれた時、こんなに幸せなことがあっていいの?って思うくらい幸せで、涙が止まらなかった
この世界で、駿佑だけを愛してます
光が強すぎるこの都会で、何よりも駿佑は輝いてる
私を照らしてくれる、希望でした
このリングに刻まれた、永遠の愛
魂はずっと、駿佑のそばにいる
駿佑は、1人じゃない
駿佑がいつか、新しい誰かと愛を分かち合えるその日まで、私は駿佑のそばにいる
だから私は、駿佑の愛する気持ちを持って、この誓いを忘れません
今度は、私が駿佑の生きる希望になりたい
駿佑が、私の生きる希望になってくれたから
今度は私が支える番だよ
駿佑が苦しくて、悲しい時、空を見上げてください
私はいつも、空の上から見てるから
.......これで、お別れです
誰よりも、駿佑を愛しています
あなたより
書き終えた手紙を、涼介さんに預けて、すぐに笑顔を取り繕った
あのとき、そう言っちゃったけど、本当は怖かった
もしもの時、駿佑がこの手紙を読んだら.....
駿佑はきっと、泣くんだろうって
そんなことを思い出しながら、私の意識は深く沈んでいった
誰もいない病室で1人、そう呟いた
バイバイ_________。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。