駿佑side
あなたの検査が終わるまで俺は待機
....正直、めっちゃ不安
あなたがなんかの病気やったら俺....
無理かも知れん....
ガチャ)
俺はそういうと、部屋に入った
とはいうものの、顔が少し引きつってる
そういうとあなたは、俺の背中に乗った
....やっぱ、軽っ
そういうと春海さんは、俺に紙切れを渡した
そういうと俺たちは、病院を後にした
外に出ると、夏の夜だというのに、少し寒気がした
するとあなたは、俺に抱きつく手を強くした
ずっと、ずっとこのままがいい
あなたの暖かさを、ずっと感じてたい
すると、涼介さんは、俺があなたの腰に巻きつけた俺の上着を見た
そうして俺らは、車に乗った
窓の外を眺めると、都会の夜には珍しい、夜空が見えた
隣のあなたがそう呟いた
星を見るあなたの横顔は、とても綺麗で
窓から反射された光によって、照らされた
.....あれ?
嘘やな 明らかに戸惑ってた
本人は誤魔化してるから、一応そういうことにしとくけど
俺、少し聞こえたから、やっぱ思っちゃうんよな
あなたが泣いてたん
あなた、お前だよ
お前が、この世界で、俺を照らしてくれる
1番、綺麗な人
それを君に伝えられるのは、いつになるんだろう
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。