駿佑side
早く、早くあなたに会いたい.....!!!
.......あなたの、記憶が、なくなっとるかも......?
ウィーン)
もしかして.......
俺は涼介くんを見た
そういうと俺は、あなたがいる集中治療室にはいった
そこには、たくさんのコードが頭に繋がれてて、
青白い顔で眠るあなたの姿があった
俺はそっと、あなたの手を取り、握り締めた
謝ることしかできねぇ.....
なぁ、あなた......
目覚めて、いつもみたいな、笑い話しようよ....
喧嘩もしようよ......
前みたいに、カップラーメン食べて、お互いのこと知ろうよ....
まだ聞きたいこといっぱいあるよ.....
こんな俺を叱ってよ......
あの時の返事、させてくれよ....!!
起きて伝えたいよ.....!!
ちゃんと、俺の気持ち伝えたいよ.....!!
それから、どれくらい時が流れただろう
俺は、あなたのそばを離れることはなかった
そして、あなたが眠り続けて、1週間が経った
今日も、起きない、か......
そう思った、その時
あなたの手が動いた
この時の俺は、春海さんの言葉を忘れてしまってた
どこかで、あなたは記憶障害にならないっていう"確信"があったから
.....でも、本当に神様は意地悪だな
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。