第4話

よん
814
2021/05/22 14:19
爆[あ"?]


あ、出てくれた!


『勝己!あのさ今から商店街来れないかな…?』


爆[ハァ?!]


う、やっぱり急に言われたら困るよね…

でも…ここは粘るしか……


『ふ、袋貰うの忘れちゃって…!』


爆[ざっけんなテメェ!何考えとんだ!]


『ネギ、素手で持つの恥ずかしいの!』


爆[自分で何とかしろや!]


『なんで!来てよぉ!』


爆[誰が行くか!グズってんじゃねぇぞ!!]


『おーねーがーい!!アイス奢ってあげるからぁ!』


爆[行かねぇつってんだろ!物で釣りゃ俺がホイホイ動くと思ってんじゃねぇ!!]


『ほんとにおねがいぃ!勝己にしか頼めないの…!』


爆「クッソ今回だけだからな!!」


『ありがとー!』

粘ってよかったァーー

いや別に前のお店でレジ袋貰えばいい話なんだけどね?

恥ずかしいじゃん?

「いやお前要らないって言ったじゃん」みたいな目で見られたら恥ずかしいじゃん?

しかもネギ持ってレジ行くまでがもう恥ずかしいじゃん?

マジでトラウマになりかけたもん



?「おいテメェあなた!何回迷惑かければ気が済むんだ!!」


『あ!勝己ぃー!ほんとありがとう!』


バッと後ろを向くと鬼の形相をした勝己を発見した


爆「礼なんかいいから今後こんなことがねェように気をつけろォ!!」


『はい、すいません!』

ビシッと指を指されたので私は敬礼して返した


爆「そんでネギがどーたら言ってたのはなんなんだよ」


『あのね あそこの八百屋さんでネギが安いから買ったの。そしたらレジ袋要らないって言っちゃって』


「そして今 この状態。」と勝己にネギを見せる


爆「ふはっ…何やっとんだ」


あ、笑った。

めずらしー…

私は昔から極稀に見る この笑顔が好きだ。

いいものを見たなと思っていると


爆「おら」


ポイッと渡されたのは勝己の上着のポケットから出てきた折りたたまれたカーキ色の布。


『え?なにこれ』


爆「エコバッグだわ。これに入れろや」


いや賢っ。女子力たかー…


『ありがとう!』


爆「ん」


よし、これで恥ずかしがらずに次のお店にいける!


『勝己、次あっちのお店ー』


爆「わァったから引っ張んなや!」

























切島side


prrrr

俺達が問題を解いていると爆豪の携帯が鳴った

爆「あ"?」


爆豪に電話かける猛者とかいるんだな

誰だ?と思いながら勉強をしていると


爆「ハァ?!」ガタァッッ!!


?!!?

ビビったぁー…なんだよ いきなり立ち上がって…

上鳴もそう思ったのかビクッとしている。


爆「ざっけんなテメェ 何考えとんだ!」


なんだよ呼び出しか?


爆「自分でなんとかしろや!」


いやそう言いつつも上着と財布とか持って出かける気満々じゃねぇか


爆「誰が行くか!グズってんじゃねぇぞ!」

爆「行かねぇつってんだろ!物で釣りゃ俺がホイホイ動くと思ってんじゃねぇ!!」


もう既にドア開いてんじゃねぇか

そして俺と上鳴は察した。

((あ、あなただな))

だって爆豪をここまで動かせんのはあなたしかいねぇだろ


爆「っ…クッソ今回だけだからな!!」バタンッッ!!


あ、今一瞬照れてた。

絶対あなただ。確定だろこれ。


爆豪が去っていった部屋で俺は上鳴と目を合わせた


切上「あなただな」


そして俺たちは友情の証に手を握りあった←




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