第5話

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2021/06/24 13:02
『次はアボカド…これか。』


爆「これ、今日使うんか」


『え?あぁ、アボカドのこと?そうだよ』


爆「ならこっちの方がいいだろ」


そう言い渡されたのは表面が柔らかいアボカド。


『なんで?』


爆「あ?アボカドはな表面が緑だったら3日〜7日待たなきゃなんねんだよ。今日食うんなら完熟したやつの方がいいに決まってんだろ」


……家庭的だ。

昔からそうなんだよなぁ


『そっか。ありがと』


爆「これで全部か」


『うん』


爆「ならはよレジ行くぞ」


『りょー』













『お願いしまーす』


店員「お預かりします」




店員「合計○○○○円です」


『じゃあこれで』


店員「お釣りです。ありがとうございました」


『(ペコッ)』


爆「ん、貸せ」


『え、いやいいよ!大丈夫!』


急に来てもらった挙句 袋まで持たせたら悪いもんね


爆「なんのために俺が来たと思ってんだ。貸せっつっとんだろ 変な気ィ使うなや」


そう言い重い方の袋を持ってくれた


『ありがと〜』


『あ!サー○ィワン行こっか!』


爆「ん」


私たちは商店街を抜け近くのショッピングモールへ歩いた










『えっと抹茶と、バニラと、大納言あずきで』


爆「ハッ…味覚 ばあちゃんかよ」


『う、うるさいな…!』


美味しいんだからな??
大納言あずきと抹茶舐めんな!


店員「そちらのお客様はどうなさいますか?」


爆「ジャモカアーモンドファッジ、ストロベリーチーズケーキ…あと苺のやつ」


店員「お名前言っていただいてもよろしいでしょうか?」


爆「……ベリーベリーストロベリー」


ベリーベリーストロベリー!!?

可愛いなぁオイ!


店員「かしこまりました!お会計は別々で?」


『あ、はi「一緒で」え?』


店員「合計1100円でございます。丁度いただきます。こちらレシートと商品でございます」


『ありがとうございます』


爆「あざす」


店員「またお越しくださいませ!」









『勝己…いちごちゃんだったんだね…』


爆「黙れ」


しばらくこれで弄ろう


『あ、お金返すよ』


爆「あ?んなもん要らねぇわ」


『だって前だってハ○ボー買ってもらったしさ』


爆「いいっつってんだろ。黙って食え」


『じゃあ次は私がなんか奢るよ』


爆「要らねぇ」


『私がしたいだけ!』


爆「はいはいそーかよ」


と、しかたなく笑うような表情で言った
『あ、そういえば急に呼んじゃってごめんね』


爆「今更かよ。別にいい」


『なんかしてた?』


爆「アホ面とクソ髪に教え殺しとった」


Oh…ごめんよ上鳴君と切島君


『あ、そっか!明日からテストかぁ…どう?自身の程は』


爆「余裕」


『えー、いいな。また教えてね』


爆「ん」


今何時だろ と思い、腕時計を見ると


『あ、もう18時か。ごめんね付き合わせちゃって…』


爆「テメェの迷惑なんか慣れとるわ」


『う…』


爆「改まってンじゃねぇ。気にすんな」


『ん、ありがと。勝己も困った時あったら遠慮なく言ってね、いつでも駆けつけるから!』


爆「お前の助けなんて借りなくても間に合ってる」


『うわー、そんなこと言っちゃってーー』


素直じゃないなぁー


『ごめん、御手洗 行ってきてもいい?』


爆「なら あの店で待つ」


勝己が指を指したのはメンズの古着屋だった


『了解』






私はトイレから出てきて勝己が待っている店まで歩いていたら


男1「お姉さん、めっちゃ美人だねー!」


男2「この後暇?あそこのカフェでお茶でもしない?」



…厄介な人達に絡まれてしまった



男「俺達が奢るからさ!」


あー、やっぱり1人で歩くんじゃなかった…!

どうしよう…どうやって逃れよう…


男2「えー、無視ぃー?それはちょっと悲しいなぁ」


男「もうこれから帰るとこでしょ?いいじゃん!ちょっとだけだからさ」


あ、そうだ。電話に出るフリしよう


『あ、もしもし?(棒)うん、そうそう(棒)』


やばい!めっちゃ棒読みになっちゃったぁ!


『ごめんね、すぐ行くからぁー(棒)』


男「お姉ちゃーん?嘘は良くないよ?」


男2「すっげぇ棒読みじゃん!焦っちゃって可愛いねぇ」


バレている……!


男「ほらほら!時間が勿体ないよ?」


そう言い急に男の人の腕が私の肩に置かれた


『ぉわっ…』


?「なにしとんだてめェ」
これは顔を見ずとも分かる。


『勝己…』


爆「人のモンに手ェ出すたァいい度胸してんな」


と、ニヤリと笑う勝己。

…ヴィラン顔だ

勝己の顔に怯えたのか男性2人は逃げていった。


爆「ケッ モブ共が」


爆「お前も変なのに絡まれんなや」


『すみません…』


爆「ハァ…気ィつけろ」


まただ…いつも私 こうなんだよな…


爆「無事で良かった」


『……え?』


爆「……なんもねぇ。それより帰んぞ。お前の親が心配すんだろ」


『ん、わかった』





















『ってな感じで勝己、ひねくれてた』


上鳴「やっぱりあなたのことだったかー」


『え?』


切島「俺たち爆豪ン家で勉強教えて貰ってたんだけどよ、急に電話かかってきたかと思ったら 爆豪すぐ家出て行ってさ」


『あー、私のせいだね。ごめん!勉強してたのに』


切島「いやいや!そこは全然気にしてねぇぜ!なぁ上鳴?」


上鳴「そーそー!気になったのは電話の対応よ!」


『対応……?あぁ、勝己 ずっと怒鳴ってたからか』


上鳴「そーじゃなくて!察しの速さが凄かったわけよ爆豪」


『??』


切島「あなた、電話でなんて言ったんだ?」


え、言うの?めっちゃ恥ずかしいんだけど。


『ネギ……』


切島「え?」


『……いや、袋買うの忘れちゃってエコバッグ持ってきてー!って言ってたの』


上鳴「そんときの爆豪怒鳴ってたろ?」


『まぁ…私が無理やりお願いして嫌々来てくれたしね』


上鳴「ちげーんだなーそれが!」


『え?違う?なにが??』


切島「爆豪のやつ、あなたから呼び出しあった瞬間、すぐに上着と財布持っt─────」



ガシッ



爆豪「随分と楽しそうな話ししてんじゃねェか…なァ?俺も混ぜろや」


















ギァアアアアアア←2人分の悲鳴








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