〜2日目〜
小橋さんの家は山の麓にある昔ながらの家だった。
年齢は96歳。1週間前、この村で1番最年長だった
「佐藤さん」が105歳で亡くなった。
もちろん声の主は関係なく。
そして村の歴史は小橋さんへと受け継がれたのだ。
野上 奈子
ごめんくださーい!
小橋さん
あーはいはい。いらっしゃい。
こんな山奥疲れたでしょ?
冷たいお茶あるから
泉 亜美
ありがとうございます!
噂通り、ホントに優しい小橋おばあちゃん。
何か知ってるといいけど。。
野上 奈子
ぶぁぁ!イギガエッダ〜!
泉 亜美
ちょっと奈子声でかい〜
小橋さん
いいんだよ。若いうちは元気がいちばん
泉 亜美
。。あの、
小橋さん
さっき役場の人から電話があったよ。
2人さん、声が聞こえてしまったんだってね〜
先程の役場職員が連絡してくれていた。
野上 奈子
何か知ってませんか?
小橋さん
実はね、前にも声が聞こえたって言ってここに訪れた人がいてね
泉 亜美
それ役場も結構いるって言ってました
小橋さん
そう。みんな私の。。あっ、もちろん佐藤さんの時代の方が長いけどね
野上 奈子
ん?ちょっと待って!
佐藤さんが亡くなったのって1週間前なんですよね?
てことは、つい最近いたんですか?ここに来た人
小橋さん
3日前だったかな。。?
「泉さん」って言う30代くらいの人がね
野上 奈子
ん?泉って名前で30代くらいの人って。。
泉 亜美
あの、その人にお茶出しましたか?
小橋さん
もちろん。今みたいに迎えて。。
あっ、そう。思い出したわ。
その人ねお茶出そうとした時、「水でもいいですか?」って言ってたよ。
亜美は確信した。
泉 亜美
お母さん。。
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第10話 お母さん2
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