第132話

Ep.118
185
2021/04/13 15:24





それは突然








テヒョンアの悲痛な叫びが響き








それと同時に本番にも関わらず








舞台袖に走り去ったテヒョンアを目で追い







見つめた先の光景に絶句した。







状況を察知したホソギヒョンも








ナムジュニヒョンに目で合図すると







舞台袖にかけて行った








そして慌ただしくなる舞台袖の光景を








ただぼーっとみてることしか出来なかった。








絶えず響くホソギヒョンとテヒョンアの








あなたに呼びかける声や








救急車と叫ぶ声。








ユリヌナの鳴き声。









耐えきれなかなったのか後ろにいたグギも泣き始めてしまった。








回ってきた俺のパート








喉が締まってしまったのか声が出ない。








代わりに俺のパートも歌い始めたジニヒョンの声は震えていて






ホソギヒョンのパートも






ナムジュニヒョンとユンギヒョンが代わりに歌い






どよめく観客席にゆっくりと視線を合わせた







視線の端で真っ赤に染まるあなたは






どんどん血の気をなくしていて






その光景に涙が止まらなくなってしまって





その場に佇む俺






嗚咽混じりに歌い始めたグギの声。






そんな中ゆっくりと立ち上がり振り返ったテヒョンアの真っ白な衣装は






あなたの吐血した紅色に染まっていた。












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