ただ思いつきだった。









ケリをつけたい。










ただそれだけ。










大阪での2days










何事もなく終わって得た3日間のオフ










実質は1日は福岡への移動で潰れるから









２日間のオフ。










みんなに見つからないようにそっとホテルを抜け出した








ロビーの出口に差し掛かったころ後ろから聞こえた声








テーくん、チム、ぐぅ。









この3人に見つかれば最後。










逃げられないと覚悟した。










でも今考えれば3人がいてくれてよかったと思った。










3人がいたから一歩踏み出せたのかもしれない。










きっと1人ではケリをつけることなんてできなかった。









京都。










私の生まれた町。










大阪駅からJRに乗って京都駅へ向かう車内










平日の昼前










山科行きの新快速。










空いている車内に冬とはいえ厚手のコートに










帽子にサングラス










マスクまでした4人。










明らかに浮いていたけど










幼い頃一人で遠くまで行く時に感じたようなワクワク感を感じながら










しばしの小旅行。










それもいいかなって思った。










私の生まれ育った町は微かに甘い匂いがする










両脇にそびえる竹林を抜けて










少し過ぎた先に見える日本家屋の門構え










暖簾がかかっている時は入ってもいい合図










門を抜け石畳を歩いて向かう正面玄関










開けば懐かしい香りが鼻をつく










長い廊下沿いには整備された玉砂利の枯山水









変わらない風景。












ここが私の育った場所。










そして私が過去に置いてきた場所。