第140話

Ep.126
173
2021/04/20 06:50




あなたが旅立った日









それぞれに大きな傷を負って








それを支え合って1日を終えた。







これからの活動は俺たちのメンタルの復活を待ってから









そう話が落ち着いた。










夜皆憔悴しきって一言も話さずに部屋に向かった








夜中酷い喉の渇きにリビングに向かった









あかりのついたダイニングのペンダントライト。







そこだけが暗がりの中灯されていて








ソジュ片手にユンギが座っていた








目の前にはあなたの遺影と遺骨を並べて







ユンギ
ユンギ
こんなにッ…小さく…ッなっちまいやがって
ソクジン
ソクジン
ッ!!!!
ユンギ
ユンギ
ごめん…ごめんな……
ユンギ
ユンギ
助けて……やらなくてごめん。
ユンギ
ユンギ
助けて…やらなくて…ごめんッック…ぅぅぅ…
誰にも見られないところで





静かに涙を流すユンギ。







そうだ。







ずっと泣き続けるマンネ達についてくれてた









そのせいでユンギは通夜も葬儀も泣けなかったんだと気づいた










ソクジン
ソクジン
ユンギ…ごめん…
ユンギ
ユンギ
ジニヒョン…起きてたんですね…
ソクジン
ソクジン
泣かせてやらなくてごめんな…
ユンギ
ユンギ
あなたが初めて倒れた日覚えてますか?
ソクジン
ソクジン
あぁ……
ユンギ
ユンギ
あの時過労だって言われてたけど、なんでもっと調べてもらわなかったんだとか
ユンギ
ユンギ
もっと早くあなたの異変に気づいてやれてたら助かったんじゃないかとか
ユンギ
ユンギ
もっと早くあの医者にたどりついてればとか
ユンギ
ユンギ
後悔しかなくて……
ユンギ
ユンギ
タラレバでどうにかなるわけじゃないってわかってるんですけどね
ユンギ
ユンギ
どうにもそればっかり頭に浮かんでしまって
ユンギ
ユンギ
俺どうすればよかったのかなぁ……一番最初にあなたの病気の事知ったのになぁ…
ユンギ
ユンギ
もっとできることあったかもしれないのになぁ…
ソクジン
ソクジン
ユンギ……
ソクジン
ソクジン
それはみんな一緒だよ…
ソクジン
ソクジン
ユンギだけじゃない。だからそんな抱え込まなくていいんだよ
ソクジン
ソクジン
俺あなたのオッパだったけど、何もしてやれなかった
ソクジン
ソクジン
いつも助けてもらってばっかりで
ソクジン
ソクジン
何も返してやれなかった。
そう言って2人で夜遅くまで泣いた。







まだ14歳だった少女はいつの間にか20歳になって






お酒の飲める歳になったけど






一緒に盃を交わす事もなかった。








この日を境に







俺たちは少しずつバランスを崩し始めた…




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