第141話

Ep.127
175
2021/04/20 06:50






あの日から少し達納骨も無事済ませた









納骨堂に収まることも考えた







でも桜の木が好きだったあなたが







いつでも見られるように








桜の木がある丘の上の霊園に墓を建てた







でもその頃には俺たちはバランスを崩してて








皆バラバラの方向を見据えていた。







心のバランスを崩し壊れて








あっちこっちに散らばった破片は簡単には戻らないようだった。







あなたと言う存在がどれだけ俺たちにとって大きな物だったのか








いやでも思い知った。








俺だってそうだ。









宿舎にいれば嫌というほどあなたを感じてしまう








だから毎日練習室で逃げた









でも逃げ切れるわけもなくて








ダンスを踊るたび思い出す。








この曲でスランプになった時隣にいたのはあなただったなぁとか








この曲のここの振り付けをあなたと遅くまで練習したなぁとか









今でも頭の中で響くあなたのダンスシューズの音や息遣い。









こんなにも。









こんなにも色濃く残っている。









あぁ…ダメだなって










いつも結局練習室の片隅で膝を抱えて










ただ時間が過ぎるのを待った。









あなた……









보고 싶어……









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