ジニヒョンにあなたを託して
急いで向かったのは代表のところ
深呼吸して勢いよく開けたOffice of the Presidentと書かれた部屋の扉
その奥に変わらず腰掛ける代表。
ただ黙ってその様子を見ていた代表。
深々と下げた頭。
どこでもよかった。
ただ8人で
あの紫の光の中で笑いたかった。
そう言って泣き崩れたグギの頭を優しく撫でた代表
そう言って笑った代表。
1人孤独を抱えて生きてきたあなた
そんなところに手を差し伸べこの世界に連れてきた代表
そこで出会った俺たち。
これは運命だったのかもしれない。
俺たちは誰かを大切に思い守る為に
君は家族を知り愛される喜びを知る為に
その為に出会ったのかもしれないね。
それから数日後代表から連絡が入った。
そう言って電話ん切ったナムジュナ。
携帯を握りしめてよかったと呟いた。
その場所は俺たちがはじめて公演した場所
まだアミボムもなくて
黄色の夜光棒が光っていたあの頃
必死に歌った思い出の地。
始まりの場所。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!