第122話

Ep.108
177
2021/04/09 05:29



ジニヒョンにあなたを託して







急いで向かったのは代表のところ









深呼吸して勢いよく開けたOffice of the Presidentと書かれた部屋の扉






その奥に変わらず腰掛ける代表。






ユンギ
ユンギ
代表お願いがあります。
ナムジュン
ナムジュン
このツアーどこでもいいです。どこかであなたと8人で公演は出来ませんか?
ジミン
ジミン
もし今準備している会場が無理なら、小さいところでもいいです。
テヒョン
テヒョン
8人であなたの作った曲と共に公演がしたいです
ホソク
ホソク
お願いします。あなたの願いを叶えてやりたいんです
ジョングク
ジョングク
代表!!お願いします。
防弾少年団
防弾少年団
お願いしますッッ!
ただ黙ってその様子を見ていた代表。






深々と下げた頭。








どこでもよかった。







ただ8人で







あの紫の光の中で笑いたかった。








パンPD
パンPD
お前たちが私を代表と呼ぶ時
パンPD
パンPD
その時は必ず何か難しいことをお願いする時だな
パンPD
パンPD
もう3ヶ月もない。他の会場を抑えるにしても難しいと思う
ジョングク
ジョングク
そこを何とかッ!
ジョングク
ジョングク
無理は承知です!
ジョングク
ジョングク
もしかしたら……最後かもしれない。
ジョングク
ジョングク
だからこそどうか…どうか…
ジョングク
ジョングク
お願い……します……
そう言って泣き崩れたグギの頭を優しく撫でた代表





パンPD
パンPD
君たちにとってあなたは本当に大切な仲間なんだね
パンPD
パンPD
あなたと一緒に歩んできた仲間が君達でよかった
パンPD
パンPD
君たちを見ていると無理矢理日本から13歳の子供を韓国に連れてきて
パンPD
パンPD
この世界にひきづり込んだ私の行動も間違いじゃなかったんだと思えるんだ。
パンPD
パンPD
ありがとう。
パンPD
パンPD
できる限りのことはする。でもあまり期待はしないで欲しい。
パンPD
パンPD
私ももう一度8人で笑い合っているお前達を見たいよ
そう言って笑った代表。







1人孤独を抱えて生きてきたあなた







そんなところに手を差し伸べこの世界に連れてきた代表







そこで出会った俺たち。







これは運命だったのかもしれない。









俺たちは誰かを大切に思い守る為に








君は家族を知り愛される喜びを知る為に










その為に出会ったのかもしれないね。












それから数日後代表から連絡が入った。














ナムジュン
ナムジュン
ほん…とですか?
ナムジュン
ナムジュン
はいっ!はい。ありがとうございます。
ナムジュン
ナムジュン
はい。失礼しますッ!
そう言って電話ん切ったナムジュナ。





携帯を握りしめてよかったと呟いた。







ナムジュン
ナムジュン
みんな聞いてくれ
ナムジュン
ナムジュン
FC限定で追加公演だ。
ナムジュン
ナムジュン
場所はYES24 LIVE HALL(旧 AX-KOREA)
ナムジュン
ナムジュン
収容人数は5000人
ホソク
ホソク
そこって………





その場所は俺たちがはじめて公演した場所








まだアミボムもなくて








黄色の夜光棒が光っていたあの頃








必死に歌った思い出の地。








始まりの場所。









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