第2話

prologue(J-HOPE)
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2021/03/15 00:07
初めて会った日の事覚えてる?








真っ黒のパーカーにマスク



黒のショートパンツに



ナイキのジョーダン




髪は真っ黒のショートボフ



肌は真っ白





ダンスを踊れば力強く地面を蹴る音



フードの中から覗く強い瞳



最初君のダンスを見た時



あぁ…負けたと思った。



俺よりも小さい体。


初めて会っときまだ君は14歳の子供だった



少し高めのハスキーの声



歌い出すと豹変する。



どんなに踊っても息も上がらなければ



音程を外すこともない



そんな完璧な君に



みんな惹かれていた。




毎月の月末評価はどの部門をやらせても全ていつも一位。



そんなすごい人がなんでデビューしないんだろうと思ってた。



年齢が若すぎるからなのか



はたまたあの人がグループに入ると浮いてしまうのか。



君は本当に不思議な人だった。


多くは語らないし。


笑いもしない。



それでも驚くほどの君の存在感



ダンスがしたくて


ダンスに青春をかけた俺。


そんな俺の遥か先を行く君。



嫉妬するのも烏滸がましいくらい



輝いていて。



いつか君が俺の目標になったんだ。

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