第133話

ep 133
1,431
2024/04/11 12:00



元貴
元貴
おまたせ。
大森 母
あっ、元貴!
大森 母
お疲れさま。
元貴
元貴
......
元貴
元貴
...どうだった?
大森 母
...ん?そうねぇ...
大森 母
一番後ろで見させてもらったけど...
まるで手を伸ばせば届きそうな距離で
元貴が歌ってる...そんな感じだったわ。
元貴
元貴
......
元貴
元貴
う...ん、...?
元貴
元貴
...もうちょっと分かりやすく言えない?
大森 母
一人一人に、
1対1で音楽を届けようとしてる...
そんな感じがしたの。
大森 母
......
大森 母
次の機会はお父さんとお兄ちゃんも
連れてくるから。
元貴
元貴
......
大森 母
頑張りなさいね。
元貴
元貴
 ...ありがとう。
元貴
元貴
あの...さ、
元貴
元貴
あなたの下の名前ちゃん、出口で待ってるって。
大森 母
待たせちゃダメね、行きましょ?
元貴
元貴
...緊張しないの?
大森 母
なぁんにも!
大森 母
どこに出しても
恥ずかしくない息子だもの。
元貴
元貴
......
元貴
元貴
......ふーん。//
大森 母
ほら!早く案内して!
元貴
元貴
...分かってるよ。








一一一・・・



あなた
あ...っ!
元貴
元貴
ごめん遅くなって。
大森 母
初めまして...♡
元貴の母ですー♡
元貴
元貴
ニヤニヤすんなよ...。
あなた
初めまして...っ///
あなた
あなたの名字あなたの下の名前と申します...! (ペコッ
あなたの下の名前 母
あなたの下の名前の母です。
いつも娘がお世話になっております。
あなたの下の名前 父
初めまして。
今日はとてもいいライブを
見させていただきました。
大森 母
いえいえそんな...!
大森 母
...ほら!元貴もご挨拶なさい!
元貴
元貴
...お久しぶりです。
大森 母
やだ何!?お会いしてるの!?
あなたの下の名前 母
前に一度、娘を送ってくれたその足で
うちに挨拶に来てくれたんです。
あなたの下の名前 父
しっかりとした挨拶で
私たちも安心したんですよ。
元貴
元貴
いや...そんな。///
あなたの下の名前 父
大森くん、
新しい曲もとても良かったよ。
元貴
元貴
あ...!ありがとうございます。
元貴
元貴
他の2人も喜ぶと思います。
あなたの下の名前 母
よろしくお伝えしてね?
あなたの下の名前 母
大森さん、こんな娘ですが
これからもよろしくお願いします。
大森 母
そんな...!こちらこそです。
どうぞよろしくお願い致します。
大森 母
あなたの下の名前ちゃん、
また近々遊びにいらっしゃいね?
あなた
はい...!ありがとうございます。///

あなた
...じゃ、先帰るね?また連絡してね。
元貴
元貴
うん。電話するね。



いつもより控えめに小さくバイバイと手を振り

あなたの下の名前ちゃん達は帰って行った。




大森 母
...ちょっと元貴...!
大森 母
あんな可愛い子と
どうやって知り合ったの!?
元貴
元貴
だからぁ...電車だってば!笑
大森 母
一目惚れなのね...
元貴
元貴
...違うよ。
元貴
元貴
3か月くらい...
顔は知らなかったし。
大森 母
...なにそれ。
大森 母
電車で顔の分からない出会いって
なんなのよ。笑
元貴
元貴
もういいじゃんそんなことは...!///
元貴
元貴
早く帰りなよ!
大森 母
はいはい。笑
大森 母
気をつけて帰ってらっしゃいね。
大森 母
夜遅くまでふらついてちゃダメよ!?
元貴
元貴
わぁかってる!!!
大森 母





元貴
今から小林さんとこ行くけど。
まだフロアにいるらしい。
ひろと
ひろと
おっけー
ひろと
ひろと
向かいまーす




フロアに戻るとすぐ、
手招きをする小林さんを見つけた。


元貴
元貴
小林さん...!
元貴
元貴
遅くなってすみません...!
小林
おつかれ~!
安達
よっ!おつかれ!
元貴
元貴
あれ!?安達さん!?
安達さんも残ってくれてたの?
安達
っていうか、俺が頼んだの。
安達
でも俺が呼んでるっていうと
みんなビビるだろうからって。笑
元貴
元貴
いや、小林さんに呼ばれたのも
大概ビビってたんだけど...?
小林
じゃ、俺仕事戻らなきゃだから帰るね。
元貴
元貴
え!?
小林
ライブの感想はまた次のスタジオでね!
元貴
元貴
う、ん...。来てくれてありがと。




小林さんが帰ったタイミングで
向こうから若井と涼ちゃんが走ってきた。


滉斗
滉斗
あれ!?小林さんは?
なんで安達さん!?
元貴
元貴
...小林さんは、おとりだった。
元貴
元貴
ってか小林さんが
「話したがってる人がいる」つってたの
安達さんのことだったってこと!?
涼架
涼架
えっ!?そうなの!?
滉斗
滉斗
えー!
俺めっちゃ期待しちゃったじゃん!
てっきり音楽業界の...
安達
いやいや、あってるよ?笑
安達
こちら、藤倉さん。




安達さんがそう言うと

後ろからヒョコっと男の人が顔を出した。



藤倉
初めまして。藤倉です。


そう言って渡された名刺には、


見た事のあるマークと、
聞いたことのある会社の名前が記載されていた。






元貴
元貴
...初めまして、大森元貴です。
滉斗
滉斗
若井滉斗です...。
涼架
涼架
藤澤...涼架、です。
藤倉
そんなに怖がらなくても。
取って食べたりはしないよ?笑
藤倉
ただ...君たちをサポートしたいとは
思っています。
元貴
元貴
...え、
藤倉
前々から小林くんと安達くんに
「すごい高校生バンドがいる」って
話は聞かされていて。
藤倉
YouTubeを見せてもらって
実力を目の当たりにして
ライブ会場に足を運ぶまでもなく...って
感じだったんですけどね...。笑
藤倉
でも今日のライブで確信できました。
藤倉
ぜひ弊社と音楽活動...してみませんか?
元貴
元貴
......
元貴
元貴
...えっと、......
藤倉
後ろにも...
みなさん控えてらっしゃるけど。笑




安達さんがニヤニヤしながら背後を指さすから

後ろを見てみると



名刺を片手に大人たちが並んでいた。




元貴
元貴
...ガチ?
滉斗
滉斗
...やばくない?
涼架
涼架
え...なに?順番待ち...?



藤倉
大切な将来のことだから。
じっくり考えてみてくださいね。
藤倉
もし、話をさせてもらえるなら...
連絡お待ちしております。
藤倉
じゃ、安達くん、
今日はありがとう。
安達
いえ!お疲れ様でした!



こんなガキの俺たちに丁寧に一礼をして、

藤倉さんは帰って行った。





元貴
元貴
ねぇ...安達さん...。
安達
分かる分かる。不安だよな?
安達
待っててやるから、さ。
とりあえず後ろの人たち...。
元貴
元貴
う...ん......。



ざっと10人以上はいるだろうか。



一人一人、順番に、俺たちに...

いわゆるスカウトというものを。




安達さんに見守られながら...。






最後の一人が終わった時、
ライブ終了から1時間以上経っていた。







髙野
大変そうだったねぇ?笑
元貴
元貴
ごめん...遅くまで。
延長代はライブハウス代に上乗せして
ちゃんと払うから。
元貴
元貴
安達さんも、最後まで...ごめんね。
安達
いいのいいの。
さすがに高校生には難しい選択だよ?
滉斗
滉斗
なんか...わけわかんなかった。
涼架
涼架
ちょっと怖かった...。



スーツを着たたくさんの大人たちに囲まれ、


俺たちだけじゃ
右も左も分からない空間に放たれそうなところを


安達さんが手を掴んでおいてくれて助かった。






安達
...よし!!行くか!!
安達
おじさんがうまい飯食わしてやる!
元貴
元貴
え...?
安達
これでも一応、業界の表も裏も
知ってるからさ。...なんでも聞いて?笑
元貴
元貴
ありがとう...。助かる...!
元貴
元貴
あ...そうだ、髙野、
髙野
呼び捨て!?いいけど!
元貴
元貴
ライブの動画、撮れた?
髙野
あぁ、頼まれたとおり
定点で撮っておいたよ?
元貴
元貴
ありがと。あとで送って?
元貴
元貴
あと...山中さんにも送ってあげて。
髙野
綾華?
元貴
元貴
今日、ルボワール人足りないのに
あなたの下の名前ちゃん休ませてくれて
代わりに山中さんが入ってくれたって...
元貴
元貴
...ライブ見たがってくれてたから。
髙野
分かった!任せて!

安達
ところで何食いたい?
滉斗
滉斗
回らない寿司!!!
安達
......上等じゃねぇか。
安達
分かった、連れてってやる。
安達
そのかわり...
滉斗
滉斗
...え、なに。

安達
3人とも遠慮せず
値段気にせず腹いっぱい食え!


滉斗
滉斗
フゥーーーーーー!!!!







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