──やっと、2人に話せた。
私がずっと隠していたことを。
なんだかすっきりした。
こういうのを、肩の荷がおりるって言うのかな?
ねえ、悠斗。
どうして、あなたはそんなに優しいの?
どうして、私の傍にいてくれたの?
行方不明じゃないって、誰かに言ってても良かったのに。
私の要求を断っても良かったのに。
ねえ......わかんないよ。
どうしても、あなたのことは分からない。
血は繋がってるはずなのに......って、そんなの関係ないのかな。
理由は......私がいとこだから?
それとも、あなたがいわゆるツンデレってやつだからかな?
なーんて。
君に言ったら怒られそうだなあ。
でもまあ、色々ありがとうね、悠斗。
ほんとに、すっごく感謝してる。
あなたが居なかったら、私はこの現実に耐えられなかった。
ありがとう。
大好きだよ。
あ、もちろん、家族として、だけど!
ねえ、渉。
前から聞きたいことがあったんだ。
ちゃんと秘密を話せたら、聞こうと思ってたこと。
──君に、覚悟はある?
本心を、自分を見せる覚悟。
誰に......って?
わかんない?
君が特別な感情を持ってる子、だよ。
......ああ、なんだ。
やっぱり合ってたんだ......。
私や悠斗に見せてる"自分"と、そらに見せてる"自分"。
違うんでしょ?
......君が優しいのはちゃんと知ってる。
でもね、下手な演技だと始めはダマせても、その内バレちゃうんだよ?
どこかから、崩れていって。
まあ、多分君は、そらの前だと昔のままの自分が出てきてしまう。
そういうふうになってしまっているんだろうけどね。
......大丈夫だよ。
あの子は、私みたいに嘘を平気で吐いたりしない。
だから、君を嫌うことはまずないんじゃないかな。
......え、なんで分かるかって?
なんででしょ〜かっ。
自分で考えてみなよ。
多分、すぐに分かるから。
──"リア充"ってことが、ね。笑
ねえ、そら......。
また、会えるのかな?
私は、まだここから出られそうにないけれど。
あとちょっと。
あとちょっとで、会える気がしてるんだ。
なんでだろ。
また会えたら、色んなことを話したい。
もちろんはじめにちゃんと謝って。
恋バナとか......しようね?
ふふっ......楽しみだなあ......。
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どうも作者です......。
ただでさえ更新遅いのに、最近更に遅くなっててすみません🙇🏻
また、話が長引いてしまってるのも......。
色々と申し訳ないです......。🙇🏻🙇🏻🙇🏻
こんな作者ですが、これからも読んでいただけたりしたら
泣くほど喜びます。
ところで、
どこに恋愛があるんだ、と言われそうなこの小説ですが、
次回からはやっっっと本来の主人公が出てきます。
良い恋愛ネタを持ってる友達に相談しつつ、早めの更新が
できるように心がけます。
よろしくお願いします......。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。