ある日の休みの日。
ただ今の時刻は朝の10時。
ポカポカ暖かくて、雲ひとつない晴れの日。
こんな日は布団を干すに限る。
🌸「グクー!」
こんないい天気なのに、まだ熟睡中のグクを起こしにやってきた。
🐰「··········うるさい」
🌸「今日はいい天気だから布団干すよ!」
グイーッと布団を身体から剥ぎ取ってやった。
🐰「あなたのせいで鼓膜破れた。どーしてくれるの?」
🌸「はいはい、そんなこと言ってる暇あったらさっさと顔洗ってきて!」
🐰「·····鬼」
🌸「何か言ったかなグクくん?」
ギロリと睨む。
🐰「顔怖すぎ」
🌸「なっ!」
そのまま床に、抱き枕と一緒に倒れ込んで、また寝始めていた。
🌸「床で寝ちゃダメでしょ!」
こうなったら、抱き枕も洗濯してやる!
🌸「それ、洗濯するから貸して!」
🐰「やだ」
いっこうに抱き枕から離れようとしない。
くそっ、しぶといな。
🌸「グク·····って、うわっ!!」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。