扉を開けた途端、目の前にグクがいて、そのままグクの胸に当たってしまった。
🌸「ちょ、ちょっと!なんでシャツ来てないの!?」
目の前にいるグクは下はちゃんと制服のズボンをはいているのに、なぜ上を来てない!?
🐰「あなた、シャツない」
🌸「は、い?」
🐰「シャツ出して」
シャツ出してって…。
自分の服の場所くらい把握しといてよ!
と言いたい気持ちを押しつけて、
🌸「いつも言ってるじゃん。タンスの上から2番目にしまってあるって」
🐰「あなたって親戚のおばさんみたい」
そういい、グクはふわっとあくびをして、椅子に座り、朝ごはんを食べ始めた。
自由すぎませんかこの人
🌸「服くらいちゃんと着てから食べてよ!」
目のやり場が困るじゃんか
🐰「ん、だから場所知らないし」
朝ごはんを口に運びながら、こちらには目もくれず、私が持ってくるのも当たり前のように待っている。
その姿を見て私は、ため息が漏れそうになった
これ以上言い返しても無駄だと思い、結局私が出してあげた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!