紬:もうっ!零ったら恥ずかしがっちゃって、、可愛いわ!
零:ちょっと、、私、すっごく悩んでるんだけど。
紬:ごめんなさいね。でも、もうこんなの分かりきっていることじゃない??轟くんは、零が眼鏡かけていない方が似合うって言ってくれたんでしょ?だったらそうすれば良いのよ!!まさか、自分が似合うって言ったことをそのままやってくれるなんて、、、!って思って意識し始めるんじゃないかしら!
零:轟くんはそんなちょろくないから。
紬:えぇ〜?!でも、零の美貌でメロメロね!
零:、、、ママ?
紬:ご、ごめんなさいっ!
零:はぁ、、、でもさ、いっそそれくらいになって欲しいよ。だって、轟くんカッコいいもん。この世界には女は何十億もいて、その中から1人を選ぶんだよ?少しでも容姿が良かったり成績が優秀だったり性格が良かったりしなきゃ、轟くんの目には止まらない。
紬:零、、でも、轟くんが選ぶ人はそんな多くの人の中じゃないわ?絶対、選ぶ人は轟くんと愛し合ってる人だけ。関わらなきゃ愛せないもの。だから、これからのも合わせてせいぜい1000人に1人とか、それくらいよ!
零:、、、多い。
紬:大丈夫!!その中でも、今青春!ってときに同じクラスじゃない!他の科の子や元同じ学校の子より有利よ!
零:まぁ、、確かに、、
紬:でしょ!でも、もっと有利になるにはまずは眼鏡を取るのよ!!
零:えっ、えっ、、、!い、嫌よ、、絶対眼鏡は取らないんだからっ!!ごちそうさま!!おやすみ!!
紬:えっ、ちょ、零〜!あ、体育祭よく頑張ってたわよ〜!
零:あ、ありがとっ!
ガチャッ
紬:(もう、、恋する乙女ね!)
零:、、、おはよ、、ございます、、
皆:ギョッ?!
麗日:ど、どうしたの、、、?!
響香:ず、随分変わったね、、、?
三奈:イメチェン?!
零:違うの違うの!!!め、眼鏡が、ママに隠されちゃって、、、絶対明日はかけてくるから!
葉隠:え〜!今のままの方が絶対可愛いって!
八百万:そうですわ!!
蛙水:どうせなら、髪型も少し変えて良いかしら?
麗日:さんせーい!!
響香:ホームルームまで時間あるし、早くやっちゃお。
女子:おー!!!
零:え、ちょ、ま、、、
焦凍:、、、(昨日言ったこと、、やっぱ間違ってなかったな。)
そう、ママが昨日の話を聞いて眼鏡を隠したのだ。
朝気づき、ママに聞くと
『隠したわよ〜!』
『え、なんで?!返して?!』
『ダメよ〜!ほら、遅刻しちゃうわよ、行ってきなさい!』
『ちょっと、、えぇ?!』
、、、という感じでまさかの眼鏡なしで登校してしまったのだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!