第38話

三十八話
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2020/11/16 13:58
相澤side

あいつ、、、

マジで5000回やろうとか思ってんのか?

流石に5000は無理だろ、、

冗談は半分で言ったつもりだったんだがな、あいつはマジでやろうとしてる、、

これを素直って言うのか?それともただの馬鹿か、、、?

いや、そんなのどうでも良い。

ただ分かることは、あいつが努力熱心ってことだ。

無個性は辛い。

この世界は総人口約8割が個性持ちだ。

そんなかでの無個性は、今まで辛い経験をしてきたのかもしれねぇ。

だが、あいつは努力をして来た。

もし個性を使わずに戦闘訓練でもしたら、あいつは上位だろう。

個性ありだとどうしても無個性のやつは不利になっちまって、今は大体クラスで中の中。

良くて中の上だが、、、

そんで、あいつには謎も多い。

無個性だから努力して来たんじゃなくて、本能がやろうとしていたからやっているらしい。

側から見れば普通に努力してるやつに見えるから良いんだが、、、、

何か、引っかかる。
零:疲れた、、、

麗日:零ちゃんは、何してたん?

零:刀の打ち込み稽古だよ。先生に5000回って言われたの。

響香:ご、5000回?!

麗日:手ぇ大丈夫なん?!

零:もうヤバいよ、、でも、なんか気持ちいいなぁ、、

麗日:達成感やない?!

響香:そうだよ、5000回もやったらそりゃぁ達成感くらいあるっしょ。

焦凍:なんだ、夕凪打ち込み稽古でもしてたのか?

零:えっ、、そ、そうなの、、

麗日:零ちゃんすごいんやよ?!5000回もしてたんやって!!

焦凍:スゲェな、、手、大丈夫なのか?

零:う、うん、大丈夫だよ、、、慣れてるし、、

焦凍:そうなのか?

零:う、うん、、////

麗日・響香:ニヤニヤ

麗日:じゃあ私たち、あっちで火、やってくるね〜

零:えっ、、、!

焦凍・零:、、、

零:さ、さて、、私も野菜切ろっかな、、

焦凍:いや、無理だろ。手ぇ、、震えてんじゃねぇか。

零:えっ、、
零side

彼はそう言い、私の手を握った。

丁度その手が彼の右手で、少し冷たかった。

この季節なもんだから、涼しいなぁと思って、ただ私はその手を見つめることしかできなかった。
焦凍:な?だから、切るのは俺がするぞ?

零:、、、ハッ、あ、いや、その、、////

焦凍:?

零:あり、、がとう、、

焦凍:?おぅ。

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