零:、、、で、なんでついてくるんですか。
焦凍:?俺もこっちだからだ。
零:、、駅ですか?
焦凍:あぁ。
零:ムッ
あなたといると心臓がうるさいの。
あなたは真顔、無表情でどこかを見るの一点張り。
今あなたは何を考えているの?
そりゃぁ、私だって轟くんと一緒にこうして帰れることは嬉しい、、と感じているが
こんな会話のない少し気まずいような場になるとは思わなかった。
、、、あ、そういえば、轟くんイケメンじゃん。
あのクラスの中では飛び抜けて1番顔が整ってた。
確か、個性把握テストも2位。
ハイスペック男子だなぁ、、
焦凍:、、、夕凪って、時々ジッと人のこと見るよな。
零:えっ、、あ、、ご、ごめん。
焦凍:なんで見てたんだ。
零:あ、いや、、、その、、、
焦凍:なんでもないはなしだからな。
零:、、、、、と、轟くんの目が綺麗なオッドアイだったから、、かな!(イケメンで見惚れてたとか言えない、、)
焦凍:、、、そうか。
あれ、なんでそんなに悲しくするの?
私、変なこと言っちゃったかな、、、
傷つけちゃったかな、、、
、、、って、なんで私こんなに、、、
、、、ふふっ、あーあ。
私、まさかの一目惚れ?
うわぁ、いやだぁ。
柄にも合わず、私の初恋が一目惚れかぁ、、、
そりゃ、一目惚れ、、初恋だったら叶えたいよね。
、、、、でも、轟くんイケメンだからきっと人気高いだろうなぁ。
もしかして、もうファンクラブできちゃってる??
いや、入学初日にそんなこと、、
いや、轟くんなら有り得る。
投稿中、轟くんの美貌に目をやられてそのままファンクラブになっていたり、、、
とか、漫画でありそうな話だけど今回は別。
零:轟くん。
焦凍:ん?
零:こ、これからはよろしくね。同じクラスなんだし、、
焦凍:あぁ。
、、、無表情のままですか。
あぁ、やっぱり私みたいな地味な子が轟くんに恋してもダメだなぁ。
絶対に叶わないじゃん。
駅に着き、電車に乗る。
意外と轟くんが降りる駅と私の降りる駅が近くて、
もしかしたら明日、電車の中で会えるかな、、
なんておかしな願いをして轟くんに手を振った。
紬:おかえり〜!ね、どうだった?楽しかった?カッコいい男の子、いた??(零のことだから、すぐにこの話も流されちゃうかしら、、、)
零:、、、いたよ。カッコ良くて、イケメンな子。////
紬:、、、えぇぇ?!ま、まさか零の初恋、、、!お母さん、とっても応援してるわ!!!
零:別に、、こんな地味な私を好きになる訳ないじゃん。初恋もどうせ、すぐ終わるよ。
紬:んもうっ!!あなたはすっぴんの方が一千万倍可愛いわ!!!
零:朝と増えてるよ。
紬:それは良いの!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。