マスコミ:オールマイトの授業、どうでしたか、、、!!
零:えと、、、
焦凍:こっち来い、夕凪っ、、、!
零:えっ、、
轟くんに言われ、私は手を伸ばした。
轟くんは私の手を掴んでくれて、引っ張った。
零:あ、ありがと、、、。
焦凍:あぁ。
あ、行っちゃった、、、
せっかく話せたのに。
あぁ、心臓ドキドキしてる、、、
『食堂』
麗日:飯田くん、すご〜い!!!
飯田:そうでもないぞ!!!兄に憧れただけだ!!!
緑谷:僕はオールマイトに憧れて、、だけど、、夕凪さんは、誰かに憧れてヒーローを目指しているの??
零:憧れ、、か。そういうのは考えたことないよ。
麗日:じゃあ、どうしてヒーローになろうと思ったの??
緑谷:うん、、、やっぱさ、無個性だと色々と言われるじゃん?僕、その気持ち分かるから、、
零:?なんで緑谷くん、分かるの?緑谷くんには、あんなに強い個性があるじゃない。
緑谷:あっ、いや、、その、知り合いに無個性の子がいてさ、悩みとか聞いてたんだ。、、やっぱり、無個性だと酷いことを言われる。相手にされなかったり、期待してもらえなかったり。
零:、、、そうだけど、別に関係なかったかな。
緑谷:へぇ、、すごいなぁ、、
零:、、、私がヒーローになった理由は自分でもよく分からない。ヒーローのことだってあまり知らない。まぁ流石にオールマイトとかは知ってたけど、、でも、なんでかなぁ、、
麗日:めっちゃ気になるんやけど、、、!
零:、、、使命、、だから?
飯田:し、使命、、?
麗日:な、なんかすごい、、
零:何故か、、自分は誰かを、、皆を守らなくちゃいけない気がして。でもそれは、ヴィランじゃない気もするの。
緑谷:ヴィランじゃない人から皆を守る、、一体、夕凪さんは何から皆を守ろうとしているの?
零:なんだろう、、私も分からない。ごめんね、私こういうの多いんだ。何か忘れているような、、でもそんな記憶が全く思い出せないの。
麗日:あ、前言ってたね〜
飯田:不思議なものだな、、
零:私が皆から守りたいもの、、何なんだろう、、
緑谷:でもさ、、やっぱすごいよ!!守らなくちゃいけないものがあるから、、って、努力して個性を持っている人と同じ土俵に立つ、、すごいと思う。きっと、今までたくさん努力してきたんだね!
零:そうなのかなぁ、、、
緑谷:そうだよ!!
零:、、、そっか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。