爆豪:テメェおい、、、無理矢理起こしやがってクソが!!!
切島:爆豪って規則正しい生活してるよな、意外と。
爆豪:あぁん?!意外とってなんだあぁ?!
零:、、、良いかな。
緑谷:あ、うん、お願い!!
零:、、、一言で言うとね、私、、転生者、なの。
皆:、、、えぇぇ?!
上鳴:ちょ、、冗談にしてはキツいって、、、!
零:冗談なんかじゃない。
焦凍:まずは夕凪の話聞くぞ。
上鳴:お、おぅ、、悪ぃ、、
零:、、、私の前世は大正時代。鬼のいる時代だった。、、、鬼を知ってる人は少なくて、皆迷信だとか噂だとか思ってた。でも、実際いて。私は、鬼に家族を殺された。、、食べられたの。夜だった、、私が熱を出して、両親が病院に行って薬をもらいに行くって行って夜に家を出たの。住んでいるのは街なんかじゃなくて、森の奥深くだったから、、鬼が出て、食われたの。
緑谷:そんな、、、
零:鬼は匂いを辿って家まで来た。寝込んでた私には何もできなくて、、でも、鬼狩り、、鬼殺隊霞柱が倒してくれたの。それで、私も鬼殺隊を目指した。そしたら、鬼を殺す才能、、消えない怒りのおかげで、私は霞柱、、師匠の継子になったの。、、鬼には始祖がいるの。鬼舞辻無惨。私が前世死んだのは、鬼舞辻を倒す無惨戦。師匠が死んで、その後私も追うように死んでしまった、、、
麗日:零ちゃん、、、
零:今世もね、お母さんが鬼に殺されたの。
緑谷:あれ、、、?前、病院に来てたのは、、、
零:私を拾ってくれた人だよ。ほら、私って無個性じゃん。最愛の妻が死んで、娘はまさか無個性だったなんて、、私のお父さんは私を捨てた。お母さんが死んだのは、私のせいだって。、、私、何故か分からなかったけど、そのとき必死でお母さんが夜に出て行くのを止めたの。『鬼が出るから』って。今まで、その意味が自分では分からなかった。でも、今なら分かる、、前世と同じようになりたくなかったんだって。失いたくなかったんだって。、、まぁ結局、止められずにお母さんは死んでしまったけどね。
八百万:お辛い過去をお持ちでしたのね、、、
切島:改めて、、悪ぃ!!夕凪の、失いたくない気持ち、、俺が考えてるよりも、全然重くて、、本当に、悪ぃ!!
零:、、無事に帰ってきてくれたから、もう良いよ。
、、、、言ったよ。
ねぇ、私の中で、変わった?
変わったよ。
なんか、軽くなった。
それで、今までずっとムズムズして、、気持ちの悪い思いをしてきたけど、一気にスッキリした。
決して良い記憶じゃなかったけれど、、
肩の重荷が減った感じがするよ。
響香:あの、、さ。こういうの、聞いて良いか分からないけど、、それ、彼氏さんには言うの?
零:え?
響香:いや、、その、ちょっと気になっただけで、、、!
零:そうだなぁ、、、少し、考えてみるね。
響香:う、うん、、、!
なんでだろう。
あまり、気が進まない、、の。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。