第49話

四十九話
2,899
2020/11/25 14:07
爆豪:テメェおい、、、無理矢理起こしやがってクソが!!!

切島:爆豪って規則正しい生活してるよな、意外と。

爆豪:あぁん?!意外とってなんだあぁ?!

零:、、、良いかな。

緑谷:あ、うん、お願い!!

零:、、、一言で言うとね、私、、転生者、なの。

皆:、、、えぇぇ?!

上鳴:ちょ、、冗談にしてはキツいって、、、!

零:冗談なんかじゃない。

焦凍:まずは夕凪の話聞くぞ。

上鳴:お、おぅ、、悪ぃ、、

零:、、、私の前世は大正時代。鬼のいる時代だった。、、、鬼を知ってる人は少なくて、皆迷信だとか噂だとか思ってた。でも、実際いて。私は、鬼に家族を殺された。、、食べられたの。夜だった、、私が熱を出して、両親が病院に行って薬をもらいに行くって行って夜に家を出たの。住んでいるのは街なんかじゃなくて、森の奥深くだったから、、鬼が出て、食われたの。

緑谷:そんな、、、

零:鬼は匂いを辿って家まで来た。寝込んでた私には何もできなくて、、でも、鬼狩り、、鬼殺隊霞柱が倒してくれたの。それで、私も鬼殺隊を目指した。そしたら、鬼を殺す才能、、消えない怒りのおかげで、私は霞柱、、師匠の継子になったの。、、鬼には始祖がいるの。鬼舞辻無惨。私が前世死んだのは、鬼舞辻を倒す無惨戦。師匠が死んで、その後私も追うように死んでしまった、、、

麗日:零ちゃん、、、

零:今世もね、お母さんが鬼に殺されたの。

緑谷:あれ、、、?前、病院に来てたのは、、、

零:私を拾ってくれた人だよ。ほら、私って無個性じゃん。最愛の妻が死んで、娘はまさか無個性だったなんて、、私のお父さんは私を捨てた。お母さんが死んだのは、私のせいだって。、、私、何故か分からなかったけど、そのとき必死でお母さんが夜に出て行くのを止めたの。『鬼が出るから』って。今まで、その意味が自分では分からなかった。でも、今なら分かる、、前世と同じようになりたくなかったんだって。失いたくなかったんだって。、、まぁ結局、止められずにお母さんは死んでしまったけどね。

八百万:お辛い過去をお持ちでしたのね、、、

切島:改めて、、悪ぃ!!夕凪の、失いたくない気持ち、、俺が考えてるよりも、全然重くて、、本当に、悪ぃ!!

零:、、無事に帰ってきてくれたから、もう良いよ。
、、、、言ったよ。

ねぇ、私の中で、変わった?

変わったよ。

なんか、軽くなった。

それで、今までずっとムズムズして、、気持ちの悪い思いをしてきたけど、一気にスッキリした。

決して良い記憶じゃなかったけれど、、

肩の重荷が減った感じがするよ。
響香:あの、、さ。こういうの、聞いて良いか分からないけど、、それ、彼氏さんには言うの?

零:え?

響香:いや、、その、ちょっと気になっただけで、、、!

零:そうだなぁ、、、少し、考えてみるね。

響香:う、うん、、、!
なんでだろう。

あまり、気が進まない、、の。

プリ小説オーディオドラマ