零:、、、普通は鬼は無敵なんです。突出した身体能力と驚異的な回復力。どうやったって鬼には勝てない。でも、、、訓練、、鍛錬をして、鍛えれば鬼に近い身体能力を得ることができます。
オールマイト:君は、そのことを覚えていなかったんだろう?今この場では、思い出そうとしたから、思い出したから言えたんだろう?ではどうして君にそんな力が、、、
零:私も不思議なんです。やったこともないのに、刀が使えたり、技が使えたり。
相澤:、、、霞の呼吸がなんとかって言ってたな。
零:はい。本当はそれだけじゃなくて、普段の呼吸の仕方も違うらしいです。友達にそう言われたことがあって、、霞の呼吸だって、どこか聞いたことがある名前なのに思い出せないんです。
オールマイト:君は、幼い頃の記憶を覚えているかい?もしかしたら、幼少期に記憶喪失してしまって、、
零:それはないです。きちんと覚えて、、いますから。
オールマイト:そうか、、、
相澤:もう分かった。俺たちもこっちで調べる。その『鬼』について。先ほども言ったが生徒を危険な目に犯したくない。
零:分かりました。失礼します。
ガラガラガラッ
零:え、、、
焦凍:お、来たか。明日臨時休校らしいぞ。相澤先生の代わりにミッドナイト先生が教えてくれた。
零:そ、そう、、、
焦凍:ん。
零:え、、、?
焦凍:お前のバッグだろ?
零:あ、、、うん。ありがとう、、
うわ、、、どうしよう、
心臓バクバクだよ、、、!
心臓の音、聞こえてないかな、、、?
焦凍:、、、行くぞ。
零:えっ、、、?!
焦凍:なんだ、帰らねぇのか?
零:ううん、、、なんでもないの。
うわ、、、無言だ、、、
私は俯く。
なんで、轟くんは待ってくれていたのだろう。
初恋を轟くんに捧げてしまった私は、あなたと一緒にいるとき普通の私じゃいられないんだよ、、、?
焦凍:っおい!!!
零:うわっ、、、
車がスレスレを横切る。
焦凍:危ねぇだろ、、、!
零:あ、、、ごめん、、なさい、、
焦凍:そ、そんなに怒ってねぇよ。怖がんな。
零:あ、、うん。
焦凍:、、、夕凪って、意外と危なっかしいんだな。
零:え?
焦凍:今日だってUSJで1人で戦ってたし、、、
零:あ、、、
焦凍:心配は、した。
零:そ、そっか、、、、、(あれ、でも、、)皆には、私が人と思われている人を殺したって、、思われているの?
焦凍:いや、ミッドナイトがそこは説明してた。耳になんかつけてたから、、多分相澤先生と夕凪の会話を聞いてたんだろ。
零:そっか、、良かった。
焦凍:俺は、夕凪はちゃんと理由がねぇと行動しねぇやつだと思ってる。でも無茶はするやつだから心配だ。
零:クスッ、、そっか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!