第3話

三話
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2020/10/19 10:05
紬:またその顔、、もう、零は可愛いお顔なんだから、メイクするんだったらちゃんとしたメイクしなさいよぉ〜

零:私はこれが落ち着くの。

紬:んもう、、そんなんじゃ、いつまで経っても彼氏出来ないわよ?

零:彼氏、、か。

紬:そぅよぉ〜!今の顔よりすっぴんの顔の方が百万倍可愛いわ!

零:そうかな、、

紬:そうよ!!、、、って、前から言ってたじゃない!!

零:好きな人いる訳でもないし、、、

紬:じゃあ、好きな人出来たら少しは頑張ってくれるの?

零:まぁ、、多分、、うん。

紬:そう〜!彼氏出来たら、教えて頂戴ね!もしかしたら、雄英に零の運命の人がいるかもよ〜!

零:分かったから。行って来ます。

紬:行ってらっしゃ〜い!
『運命の人』ねぇ、、、

私は普通の女子高生だし、そりゃぁ恋には憧れるけど、、、

ママはああいうけど、別に私の容姿は良くて中の下。

まぁそれはメイクをしているからだけど、

そんな変わらないだろうし。

しかも、何故か恋をしてみたいと思う反面、

私には恋などしている暇などないように思えてくる。

本能なのか。

何か忘れているような気がするが、全く思い出せない。

この感覚を10年以上味わって来たが一向に思い出す気配はないので

私が忘れていることなんて本当はないんじゃないかと思う。
ガラガラガラッ

飯田:おっ!!俺の名前は飯田天哉だ!!これからよろしく頼む!!

零:あ、、、はい。夕凪零です。よろしくお願いします。

三奈:あっ、女子キタァ〜!!私芦戸三奈!

響香:ウチ耳郎響香。

葉隠:葉隠透!

蛙水:蛙水梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで。

八百万:八百万百ですわ!夕凪さん、、てことは、私の後ろの席ですわね!

零:、、、そうみたい。(隣はいない、、か。良かった良かった。)
移動しようとすると、ドアがまた開いた。

男の子1人と女の子1人。
麗日:うわぁ、、えっと、、麗日お茶子です!!

三奈:よろしく〜!!

零:(皆、、元気な子だなぁ。)
そう思い、私は自分の席を目指した。

、、、しかし、ある人が目に止まった。

頭が珍しい、紅白の男子。

額には痛々しい火傷の痕。

だけど、目は吸い込まれるように綺麗な瞳。

なんて綺麗なんだろう、、、

と、しばらくその男の子を見つめてしまった。
焦凍:、、、なんだ。

零:あっ、、、ごめん。なんでもない。
そう言うと、彼は無視してまた前を向いた。

顔は驚くほど、いわゆる「イケメン」なのに、

とても冷たい人だなぁと思った。

、、、しかし私の心臓はバクバクと激しくなっていた。

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