第50話

五十話
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2020/11/25 22:24
あれから、何故か分からないけれど、轟くんがつっかかってくるようになった。

理由は本人も分かっていないようで、

『なんか、、夕凪のこと見たら、近くに行きてぇって思っちまうんだ。』

カッコいい言葉に聞こえる。

実際、初恋の人の言葉だよ?

どんな言葉でもきっとカッコよく聞こえると思う。

、、、でも!!

私は、今籟くんが好きなんだよ。

轟くんじゃないんだよ。

自分にそう言い聞かせる。

籟くんが私のことを大切に思ってくれているのだから、私もお返ししないと。

、、、しかも、きっと轟くんは「あの日」のことがあったから、今までより私につっかかってくるようになったんだと思う。
『朝』

焦凍:なぁ、夕凪。一緒に学校行かねぇか?

零:えっ、、、行くって言っても、数分で着いちゃうけどね。クスッ

焦凍:、、、久しぶりに、夕凪の笑ってる顔見た気がする。

零:え、、、?

三奈:(待って待って待って?!あれ、浮気?!浮気なの?!)

麗日:(で、でも、零ちゃんが結城くんのこと好きかどうかは、、、)

響香:(微妙なとこだよね。前も、あのこと彼氏に言うのかって聞いたら、考えるって。私たちには言ったのに、彼氏には言わないって、、なんか違くない??)

八百万:(確かにそうですわね、、、)

蛙水:(きっとまだ轟ちゃんのことが心残りなんだわ。)

葉隠:(私的には、轟と零ちゃんの恋を応援するけどなぁ〜)

三奈:(私も!!やっぱり、彼氏さんには申し訳ないけど、零ちゃんは轟が好きなんだと思う!!)

響香:(うん、、、零って、恋愛とかしてこなかったぽそうだから、多分ちゃんと「好き」を知らないんじゃないかな。そんな中で、無意識に轟のこと意識してるって、、もう轟が好きって言ってるようなもんじゃん。)

麗日:(クハッ確かに!!!)

零:、、、どうしたの?そんなに見つめて、、、

葉隠:な、なんでもないよ?!じゃあまた、学校でね〜!

零:え、、、?あ、うん、、、
零:、、、嫌われちゃったかな、、、

焦凍:?別に、そういうのじゃねぇと思うぞ。

零:え?

焦凍:、、、だって、あいつらがそういうことするわけねぇだろって。

零:んまぁ、、確かに、そうだよね。

焦凍:、、、前言ってた師匠って言うのは、男か?

零:え?うん、そうだよ。

焦凍:そうなのか、、、

零:なんで?

焦凍:いや、、そんなに大事な人ってことは、好きな人なのかと思って、、

零:、、、そ、そんなわけないでしょ、、、!前世は、いつ死ぬか分からない状態だったんだから、、恋してる暇なんて、なかったよ。余裕もなかったし。

焦凍:そうか、、、じゃあ、お前は結城ってやつのこと、好きなのか?

零:え、、、?

焦凍:付き合ってんだろ?付き合うって言うのは、どっちも好きじゃねぇと付き合えねぇんじゃねぇのか?

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