第2話

二話
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2020/10/18 13:55
『お父さん、、怖いよ、、』

『ツベコベ言うな!!!お前の母さんが死んだんだぞ?!俺の、、愛する妻が、、うぉぉ、、』

『お、、父さん、、ポロポロ』

まだ幼かった私は、お母さんが死んでしまったことに実感できなかった。

『お前が、、零が、、鬼とか、、訳の分からないことを言うからそれが現実になって、、』

『そ、そんなことっ、、、!』

『全部、、全部お前のっ、、、!』

『辞めてお父さん!!』

『、、、はっ、、悪い、零、、、俺は、、俺は、、あいつを失ってどうしたら良いか分からなくなって、、そうだよな、俺たちの子供だ。ちゃんと零を育てなくてはならないな。』

『お父さん、、』

『悪かった。怖い思いをさせただろう。今日は一緒に寝よう。』

『うん、、、!』

私だって悲しかった。

でもお父さんの方が辛かったのかもしれない。

愛していた人が、突然いなくなってしまう感覚。

、、、何故か私は、それに近い感覚を感じたことがあるような気がした。

あれから数ヶ月。

『今日は零の個性を診断してもらう。俺とあいつの子供だ。きっとこの家に代々伝わっている『格闘』という個性だろうなぁ、、』

しかし結果は

『無個性』だった。

それを知ったお父さんは本当におかしくなってしまった。

『あいつを、、愛する妻を殺したのはお前だ!!!』

『ち、違うよお父さん!!しっかりしてお父さん!!』

『俺はしっかりしている。冷静だ。無個性の子供などいらん!!そうだ、そもそもお前は、、俺から愛する妻を奪った呪われた子供なんだ、、、!!!』

『お父さん、違うよ、、違うって、、、!』

『もう出て行け!!!妻を奪った、、、無個性の子供、、お前の名のように価値がゼロ、零のやつなんていらん!!!』

そう言われ、私は追い出された。

泣きながら道路を歩いていたのを覚えている。

そんなとき、私を拾ってくれた、あるマンションのオーナーの人。

優しい女性で、名を紬(つむぎ)さんという。

個性は『愛』で、たくさんの人に愛を分けてくれる個性。

私にとって、紬さんはヒーローで、第二の母になった。
紬:おはよう、零っ!今日は雄英初日ね〜!!!

零:そうだね、、ママ。

紬:もう〜、、零ったら、こんな日くらいもうちょっとテンション上げていきましょうよ!!お友達、できないわよ〜?

零:、、、大丈夫、ちゃんと作るもん。

紬:ふふっ、零はそこら辺はしっかりしているものね!あ、そうだ、カッコいい男の子とかいたら母さんに教えてよ??

零:はぁ、、
いつもママは私の部屋まで起こしにきてくれる。

部屋の階は一緒で、何部屋か間に部屋があるだけ。

今年から私に一室くれた。

本当にママ、、、紬さんには感謝している。

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