第3話

♪ 二章 ♪
87
2020/04/02 14:50
ある日の夜、王国の人間が祈りの場所に来た。
王国の人
最近どうだ?
マリン
マリン
順調です。神に捧げる歌もほとんど覚えました
適当に答える。
王国の人
そうだ、最近ここに奇妙な鳥が出入りしているらしいが…何か知らないか?
ギクッとなるが、顔に出さないように話す
マリン
マリン
わかりません
そうか…といい、王国の人間は帰っていった。ほっと胸を撫で下ろす。
マリン
マリン
(やっぱり警戒しないとな…)
 必要以上の筆談はやめた方は良いわね…アリアは大丈夫かしら?目をつけられると面倒だ。少しだけ注意しなければいけない…なんて思いながら私は眠りについた。
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王国の人
おい!おきろ!
だぁれ…こんな時間に
王国の人
なんだこれは!
 はっと飛び起きると今までアリアと話してきた文通の手紙が衛兵の手に握られていた。
王国の人
お前は神に支える神聖な身だ。こんなもの…
マリン
マリン
やめて!!
私の手は虚空をつかみそのまま落ちた。そして手紙は…
王国の人
これに懲りたらもう文通なんかしない事だな。さて××(部下の名前)、王国に帰るぞ
私は泣いていた。もう、目の前なんか見えなかった。どうして?やっとのことでアリアと話すことが出来るようになるなったのに…こんなのあんまりだわ。
王国の人
おい!なんだよこの小僧
何があったの?…ううん、私は何が起こったか知ってる。アリア!!迎えに来てくれたのね。
アリア
アリア
マリン~!!早く、早く外へ出ろ!絶対俺は追い付く
マリン
マリン
わかった!アリア
逃げろ、逃げるんだ。アリアが作ってくれたこの機会を逃すな。彼を信じて…

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