ある日の夜、王国の人間が祈りの場所に来た。
適当に答える。
ギクッとなるが、顔に出さないように話す
そうか…といい、王国の人間は帰っていった。ほっと胸を撫で下ろす。
必要以上の筆談はやめた方は良いわね…アリアは大丈夫かしら?目をつけられると面倒だ。少しだけ注意しなければいけない…なんて思いながら私は眠りについた。
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だぁれ…こんな時間に
はっと飛び起きると今までアリアと話してきた文通の手紙が衛兵の手に握られていた。
私の手は虚空をつかみそのまま落ちた。そして手紙は…
私は泣いていた。もう、目の前なんか見えなかった。どうして?やっとのことでアリアと話すことが出来るようになるなったのに…こんなのあんまりだわ。
何があったの?…ううん、私は何が起こったか知ってる。アリア!!迎えに来てくれたのね。
逃げろ、逃げるんだ。アリアが作ってくれたこの機会を逃すな。彼を信じて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。