週5日、多ければ週6日。
寝て、起きて、準備して、電車に揺られて、学校へ行って、授業を受けて、部活をして、また電車に揺られて……
何回も何回も同じことの繰り返し。
弱音を吐きたくてもみんな同じことをしているし、それが当たり前で普通のこと。
出来ないと『あの子どうしたの?』という視線が向けられる。
この先、進学して、就職して、結婚して…
まだ十何年しか生きてないのに…
疲れちゃったなぁ…
ヴーヴー
ブルーな気持ちのまま通話ボタンを押す
いつもならえぐの声を聞けるだけで体温が上がるのに、今日は違う。
えぐは偉いな…
私なんてまだ学生なのにもう疲れちゃってる。
えぐの方が大変な世界にいて、私よりずっとずっと多くのことを経験してきてるのに。
私…だめだなぁ…
お見通しかぁ…
さすがだねえぐ。
でも、私が今悩んでることってめちゃくちゃレベルが低いことな気がして、誰にも相談できなかった。
親にだって、友達にだって、、、
ずっと涙堪えてたのに…っ
だめだめだめ
えぐといつも待ち合わせしている公園に行く。
もう、あたりは暗くて、人通りもほとんど無い。
閑散としてて、なんか、もうそんなことにも涙が出そうで。
少し冷たくなった頬に生温い涙がつたう。
急にふわっと知っている匂いに包まれる。
久しぶりのえぐの体温にぎゅーっと抱きつく。
そう言ってえぐは私の背中を優しく撫でたり
とんとんしたりしてずっと寄り添ってくれた。
呆れられちゃうよな…
あ、また私泣いてる。
えぐも、お仕事で疲れてるのに。
また迷惑かけちゃう。
はいっ!第1回目!
こんな感じでシュチュエーション毎に書いて行きたいと思います!
よろしくお願いいたします!
ステラ✩.*˚
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。