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第3話

Part2
 「そうだよ。美陽(みはる)だろ?」
「うん!!」
彼は同じ小学校だった桜田結人君。ひとつ上ではあるが、学校ではいつも遊ぶ程の仲だった。しかし、彼が卒業し、私が中学を別のところへ行ったので今まであっていなかったのだ。
「高校では真面目にやってるんだよな〜」
「ウソでしょ〜?小学校であんだけヤンチ ャやったのに。」
「あ、バレた?」
照れ笑いながら言う彼に、胸が締め付けられた。
「お、雨止んできたな。」
気付けば雨も小降りになり、私の親もちょうど迎えに来てくれたようだ。
「じゃあな!」
「じゃあねっ」
彼が笑顔で手を振ってくれたため、私も笑顔で振り返した。

明日、また彼に会いたいと思った。
けれど次の日の放課後に見た彼は、仲良さそうに彼と同学年の女性(ひと)と歩いていた。

「ねぇ…ねぇ…。」
「美陽!!」
「うへぇ!?」
「うへぇ、じゃないでしょ?話聞いてた??」
「あ…うん。今日のたけちーの授業の話でしょ?」
「何言ってんの?今日は竹本先生の授業なんてなか ったよ?大丈夫??」
「…あ、うん。ごめん…。」
「珍しいね。美陽がそんだけぼーっとするなんて。」
「ちょっとね…」
「もう…。あ、バス来たよ。またね、美陽。」
「うん。ありがと。」
いつも私のバスの時間までバス停で一緒に待ってくれる結奈(ゆな)だ。
今日は1日、何をしていたか覚えていない。
結奈は心配そうにバスの中の私に手を振った。
覚えている最後の記憶は…今だけど。昼は覚えてないし、朝…は…。あ、そうか。サクちんが彼女…らしき人と笑って歩いてたんだ。初恋は終わったんだ…。
思い出した途端に涙が溢れてきた。
いつも隣に座っている同じ年齢であろう女の子が、『だ、大丈夫?』と言って綺麗なハンカチを差し出してくれた。
「うん。大丈夫。ありがとう。」
ハンカチはそのまま返し、自分のタオルでとめどなく流れる涙を拭った。
思い出すのも辛かった。でも、いやでも思い出す。そして、涙が出てくる。
うずくまっていると、スカートに入れていたタッチパネル式の携帯電話が『ブー』っと振動した。あまり見る気にはならなかったが、必要なことではいけない、と、パッと取り出した。

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Minmin
Minmin
こんにちは!こんばんは! 「Minmin(ミンミン)」と申します! よろしくお願いします! (前の名前は千鶴、みぃでした!) 【君からのメッセージ】 どうぞよろしくお願いします…。 お気に入りありがとうございます(*ˊᵕˋ*) 最終確認((2019/09/04 07:53)分単位) 1年近く開いてなくてごめんなさい💧 更新頑張っていきます!!笑 #Sho-Comi #ボカロ #ひとしずく×やま△ #Lv999の村人 #読書(マンガとかも) #アナタシア #踊ってみた etc… 繋がりませんか? 学生だという理由もありますが… 超低浮上なので返信遅いです。 これからもどうかよろしくお願いします。 皆様の心に響く作品を… (私のモットーです苦笑)
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