…自分は此処に来てよかったのだろうか……
……ていうか、誰だろ…
この人、エスパー!?
顔には出てなかったと思うんだけど…
深く考えないでおこう……
“呪術師”だから
そっちに行ってはーー
“捨てられた”…
考えたくない
聞きたくなかった“その言葉”……
嫌だ 嫌だ 嫌だ
見捨てないで欲しかった
皆と一緒に居たかった
誰かに愛されたかった
誰かに必要とされたかった
“一度、温もりを知ってしまったから”
“前みたいには戻れない事も分かっているから”
でも、もう一度だけ
一緒に過ごしたかった
そんなの叶わない事は私が1番分かってる
分かっているけど……
本当に?
今、1番言って欲しかった言葉ーー
目が熱くなり、何かが流れていく
あぁ、私今泣いてるんだ……
私、ずっと悲しかったんだ…
寂しかったんだ…、
“この人達と私は一緒に居たい”
〜ずっと聞いてた呪霊達の心の声〜
などなど……
〈結果〉
3人だけの世界に行っていた
え、いいの?
……関わらないでおこう…
next
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。