第5話

4話 彼は私の知り合い⁇
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2020/06/06 13:00
小泉 美春
小泉 美春
貴方は…人を、た、た食べたんですか⁈‼︎
しかも、姿から見るにまだ幼い男の子を…!    




        ………少しの沈黙………
戒
フッククッ…よくぞ分かったな…、
さて、お前も食ってやろうか…!
    え⁈
小泉 美春
小泉 美春
え、き、きゃぁーー‼︎‼︎(目を瞑る)
…あれ?何も起こらない…?
戒
プッ(笑
小泉 美春
小泉 美春
え?
戒
だから、食べる訳ないって笑
それも命の恩人を。
あ、そうだった


と思った瞬間、緊張が逸れたのか、カーペットにへたり込んだ。
戒
俺は妖だけど、人は食べない。
戒
俺は、人を食べないで擬態できる個体なんだ
小泉 美春
小泉 美春
え、そんな個体もいるんですか⁇
   知らなかった。

…失礼な事、言っちゃったかも、、、
小泉 美春
小泉 美春
ごめんなさい…
戒
別に謝んなくてもいーよ、
戒
俺は数人の姿に擬態できるんだ。
さっきの成人男性と、このガキの姿もそう。
戒
…それにしても、本当に変わらねーのな(ニカッ
小泉 美春
小泉 美春
小泉 美春
小泉 美春
私のこと、知ってるんですか?!
戒
あぁ。
…悪い、こっちの話だ。
向こうは私を知ってるみたいだけど、私はこの妖の事なんて知らない。

初対面、の筈なんだけど…
小泉 美春
小泉 美春
(それにしても…)
フードとかで気づかなかったけど、
白い耳、そして白い尻尾。白い頭髪もかな…?

どうやら、白狐の妖みたいだ。
戒
さて、そろそろ行くか。
小泉 美春
小泉 美春
ど、どこにですか⁈
まだ傷も完全には塞がってないのに…
小泉 美春
小泉 美春
わ、私も行きます!
戒
駄目だ‼︎
小泉 美春
小泉 美春
(ビクッ
戒
…いや、悪い…
小泉 美春
小泉 美春
私こそ、すみません…
…でも、やっぱり…


一緒に行きたい…!

なんで、こう思うんだろう…?
小泉 美春
小泉 美春
でも、私も行きます!
戒
小泉 美春
小泉 美春
貴方がもし、怪我したら私が癒せるでしょう?
戒
…しゃーないな…、どうしてもって言うんなら。


やった…!
戒
でも、その匂いじゃ駄目だな…
小泉 美春
小泉 美春
戒
俺が今から行くのは妖の世、『闇夜』だ。
え…?
小泉 美春
小泉 美春
や、闇夜って…?
戒
妖の世の中の一つの国だ。
小泉 美春
小泉 美春
(妖の世界にも国があるの…?)
小泉 美春
小泉 美春
じゃあ、匂いはどうやったら消せますか?
戒
まず、妖は顔の種類で妖か人間かを見抜く。
  え?
  でも、彼の顔も人間だけど…
戒
妖には分かるんだよ、
人間と妖は、微妙に顔の作りが違うんだよ。
戒
それが分かるのは妖だけだ
…そう、なんだ…
小泉 美春
小泉 美春
でも、私は顔は変えられませんっ…
どうしよう…

行けなくなっちゃうのかな…
戒
俺に任せろ。
小泉 美春
小泉 美春
へ?
戒
今から俺がお前に変化の術を掛ける。
俺にしか解けない協力な術だ。
戒
俺の魔力を上回らない奴以外は…
小泉 美春
小泉 美春
そ、それって効果はいつまでですか…?
戒
長くて一ヶ月。
小泉 美春
小泉 美春
(ホッ   で、では、お願いします‼︎
戒
あぁ。
 



ポンッ

小泉 美春
小泉 美春
な、何?この…煙、、?


前が、見えないっ…。
目が霞む。


それから、私はしばらくの間気を失ってしまった…

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