ーーなんか、重いーーー
重いまぶたをゆっくり開けると、私はベッドで寝ていた。
ふと目を横に向けると、彼が横で寝ていたーーー。
ムギュッ(抱き
ゴチンッッッ(殴り
‥……思わず彼の後頭部を凄い勢いで殴ってしまった。
上級妖は気が短いと聞く。殺されるかもしれない。
そう思って慌てて土下座した。
そう言って彼は被っていたフードをとった。
ーーーーーーー⁈ーーーーーーーー
ーー目を擦っても目が覚めない事から、現実なのだと知る。
という事は、これは妖の力なのか⁇
まぁ、冷静になってみれば妖なら姿を変えられる者もいるだろう…。
それが上級妖なら尚更だ。
でも…
確か妖は、自分の…く、食った相手にしか擬態出来なかった気がっ…誰かがそう言っていた、、
という事はこの男も…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。