第14話

恋というものの恐ろしさ
17
2020/06/21 11:03




《竜也side》





佐々木彩夏
佐々木彩夏
竜也くんっ!
加賀竜也
加賀竜也
あっ!彩夏先輩!
佐々木彩夏
佐々木彩夏
何ボーッとしてるの?
加賀竜也
加賀竜也
先輩って好きな人とかいるんですか?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
どうしたの急に?
加賀竜也
加賀竜也
知りたくなって…!
佐々木彩夏
佐々木彩夏
いるよ
加賀竜也
加賀竜也
どんな人ですか?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
みんなに優しくて、人気者で
好きな人だけをみる一途な人。
加賀竜也
加賀竜也
いい人ですね
佐々木彩夏
佐々木彩夏
そんなことないよ
加賀竜也
加賀竜也
え?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
一途な人は、ときに誰かを傷つける
加賀竜也
加賀竜也
そうなんですか?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
好きな人だけをみて、周りが見えなくなってしまうんだよ
加賀竜也
加賀竜也
先輩、何か深刻なこと抱えてません?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
え?
加賀竜也
加賀竜也
好きな人の話をしてるのに、顔が暗いですよ?
佐々木彩夏
佐々木彩夏
そうかな!!
加賀竜也
加賀竜也
何かあったら言ってください
加賀竜也
加賀竜也
いつでも聞きますから
佐々木彩夏
佐々木彩夏
ありがとう。
加賀竜也
加賀竜也
俺、先輩の味方ですから
佐々木彩夏
佐々木彩夏
竜也くんは優しすぎるよ
佐々木彩夏
佐々木彩夏
じゃあ、そろそろ行くね
加賀竜也
加賀竜也
はい…







先輩の後ろ姿は














いつもと違って













悲しげだった。

















あの日、初めて見た
















弓道を真剣にするときの先輩の後ろ姿とは















程遠いものだった。


















先輩。


















好きです。










プリ小説オーディオドラマ