誰かの声がする…
一色「____だよ」
慧の声だ
なんて言ってるのかよく聞こえない…
一色「______てる…」ナデ
起きなきゃ…
あなたの下の名前『う…んっ…?』
一色「あ、起きた?」
あなたの下の名前『慧…』
一色「うん、もう寮に着いたよ」
あなたの下の名前『ここまで運んでくれてありがとう』
一色「うん」ナデナデ
あなたの下の名前『何?』
一色「いや…あなたの下の名前は可愛いなって」
あなたの下の名前『何を当たり前なこと言ってんの…?』
一色「当たり前なことなんだ〜」
あなたの下の名前『みんな帰ってきてる?』
一色「田所くんと創真くん以外は帰ってきてるよ」
恵と創真はまだなんだ
あ、伊武崎に新作品を味見してもらう予定だった
コンコン
あなたの下の名前『ん?はい、どうぞ』
伊武崎「あなたの下の名前」
一色「あれ、伊武崎くん」
伊武崎「起きたのか」ナデナデ
あなたの下の名前『うん』
一色「伊武崎くんはあなたの下の名前に何用事でもあるのかい?」
伊武崎「ああ、新作の味見役に来たんだけど」
あなたの下の名前『そうだったね。ちょっと待ってて、慧もついでに味見役お願いね』
一色「ついでかぁ〜。まぁ、あなたの下の名前の新作の味見役なら喜んでするよ」
私は新作料理を作り始めた
〜あなたの下の名前が料理をしている頃の2人〜
一色「いやぁ〜、あなたの下の名前の新作楽しみだね〜」
伊武崎「ああ…」
一色「…」ニコニコ
伊武崎「…」
何故か沈黙
伊武崎「はぁ…なんか言いたいことでも?」
一色「ん?いや、ないけど〜…1つ言うなら、あなたの下の名前はダメだからね」
伊武崎「へぇー…無理な事言うんだな」
一色「2人がキスとか添い寝しているのは知ってるけど、それ以上は僕は許さないよ?あなたの下の名前は僕のだから」ニコッ
伊武崎「なら、何で付き合ってやらねぇーんだよ」
一色「僕にはちゃんと考えたプランがあるからね」
伊武崎「そのプランが何かしらねぇーが、いつまでも好きでいてもらえると思わない方がいい。あなたの下の名前だって傷つかないわけじゃないんだ」
一色「分かってるさ。だからキミたちがしてることに口は出していないだろ?」
伊武崎「それが問題なんだろ。アイツはアンタを諦める覚悟出来るぞ」
一色「だろうね。あなたの下の名前の事は1番誰より知ってる。だから、1度たりとも突き放したことないし手放してないだろ?僕は確信しているんだよ…あなたの下の名前は僕から離れないってね…」ニコニコ
伊武崎「…サディストかよ(計画的にとか怖)」
一色「だから、これからも僕のお姫様に変な虫がつかないように頼んだよ?伊武崎くん」
伊武崎「俺は魔よけ役かよ。まぁ、アイツなら変なやつに引っかからねぇだろ。アンタしか目に入ってないし」
一色「いや〜、嬉しいね」
伊武崎「…(妙に腹立つ顔だわ)」
〜二人の会話終わり〜
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。