第11話

#11
8,124
2018/07/05 09:18
中に入ると誰もいない ホッ と息をつく























(みんな待ってたらどうしようかと思った)
そう思い私は椅子に座った 彼らの前だと私は緊張する 慣れることなんてあるのだろうか 私はふとそんな事を思う
未だに信じられない気持ちでいっぱいだ


(もしかしたら夢なんじゃ)
そう思い私は手の甲をつねった


















いたい…









そう呟き夢じゃないと実感する

















ホソク
ホソク
なーにしてんの?


うわあ!!
私は驚いてガタッ!!と椅子から立ち上がる
ユンギ
ユンギ
そんなに驚かなくてもいいじゃん
そう ボソッ といい笑うミンさん 他の人たちも笑っている
恥ずかしさで顔が赤くなるのを感じながら私はもう一度椅子に座る
ジン
ジン
さっき撮影終わったんだ
そういいながら私の横に座るキムさん なぜか他の人も私を囲むように座っていく 緊張して体が固くなる 
それでも構わず話しかけてくる
テヒョン
テヒョン
ジミンったらさっきまた転けそうになっててさ!
ジミン
ジミン
なんだってー!
そういいじゃれ合う2人
微笑ましい光景に クスッ と笑ってしまった

















ナムジュン
ナムジュン
やっと笑ったね


え?
いきなりそんなことを言われ驚いてキムさんの方を向く
ナムジュン
ナムジュン
緊張してたんでしょ?もっとリラックしていいんだよ
ふにゃっと笑った顔にはえくぼが見える 
その笑顔を見つめていると肩の力がだんだん抜けていく


ありがとうございます キムさん
そう笑って答えると一斉にみんなが私の方を向いた






















え?な、なにか…?
そういい首を傾げていると


ナムジュン
ナムジュン
あ、いや出来れば下の名前で呼んでほしいなって思ってー…


思いもしなかった答えが帰ってきて私は驚く







ええ!?そ、そんなこと
私は仕事を始めたばかり それに今日が初顔合わせだ 
そんな馴れ馴れしく出来る立場なんかじゃない





テヒョン
テヒョン
俺らさ苗字結構被ってるんだよね だからその方がいい
ジョングク
ジョングク
それに、その方が仲良くできそうじゃないですか


で、でもそんな失礼なこと
ジミン
ジミン
失礼なんかじゃないよー!そっちがいい
笑顔でそう言われもう言い返す言葉が見つからずいいのかな…と少しだけ思ってしまう







…じゃあ、お言葉に甘えて…
決心して私は口を開く





ナムジュンさん…?
少し恥ずかしくなり私はなぜか疑問形に




ナムジュン
ナムジュン
うん そっちの方が断然いい
ナムジュン
ナムジュン
ナムとか好きなように呼んで







はい
あの笑顔でそう言われ少しはにかみながら答える






メンバーのみなさんは意外にも私を快く受け入れてくれた
その気持ちが私は嬉しくも恥ずかしくもありなんとも言えない気持ちになる
その後も私たちは楽しく会話をした

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