…は!?
事の発端は、ジンさんがかなりのヤキモチを妬いた事から始まった。
なんでいつもいつも知らない男と帰ってんの!?
それは私に言われても…
まっさか、飲み会とか行ってないよね?
…あ、あぁ、前に一度…
…何やってんだよぉ、ヒック
お酒飲みすぎですよ!
やだ、他の男と帰ってるなんて。俺のあなたじゃん…
私はあの時もお酒飲んでて勢いで言ってしまった。
じゃあ、迎えに来ますか?
そうすれば私が男の子と帰らずに済みますよ。
…その話、乗ったぞ、っく、ふふ
…
ただ面倒臭くなってその場から逃げるように帰るとジンさんはその話を覚えていたらしく。
…今に至る。
えー、だから迎えに行くってば
…覚えてたんですか!?
うん
…はぁ、私が馬鹿でした。あれは嘘です。信じないでください。
…え
…ん?
嘘とか聞いてないんだけどおおおおお!
…ごめんなさい…
ってなって、結局私はジンさんと帰ることになった。
…グガくん、ごめんね…実は…
…え?彼氏さんいるの?
実は最近、できたの。
そ、っかぁ…
…だから…今日から帰れる時が少なくなるかもしれない…
…あなたと帰れなくなるのは残念だけどおしあわせにね。
ありがとう、グガ君…
グガくんは優しいからよかったけど。
もうジンさんってば都合のいいことばっかり覚えてるんだもん。
グガくんごめんね…
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