私たちは病院に着いて直ぐに先生が診察をしてくれた。
先生「今は、まだ子宮口があまり開いてないので1時間後また来ますね。それまで陣痛が酷くなるので旦那さんは奥さんの腰などを優しく撫でてあげてください。」
先生が行ったあと、私はしばらく個室の部屋のベッドで痛いのを耐えている。
壱馬は腰を撫でてくれたり、水を飲ませてくれたり、汗を拭いてくれたりほんとに助かっている。
でも、こんなに痛いのは初めてで泣きそうになる。
それも壱馬は分かってて慰めてくれたり「大丈夫だよ」って声を掛けてくれます。
痛いのをひたすら耐えて1時間が過ぎた。
先生が様子を見に来てくれて診察してくれた。
先生「子宮口もう少しで開くので分娩室に移動しましょう。」
私たちは分娩室に移動した。
陣痛が痛すぎて嫌いな注射をしてても気にならないぐらいお腹が痛い。
壱馬はというと私の手を握ってくれて話しかけたりしてくれてる。
きっといいお父さんになるね。
先生「じゃあ、息んで見ましょう。1、2、3で行きますよ?」
先生「1、2、3、はい。」
先生「その調子ですよ。
じゃあ、ゆっくり息して下さい。
また行きますよ。1、2、3、はい。」
先生「そうです。そうです。」
と、何回か繰り返して1時間後。
赤ちゃん「おぎゃーおぎゃー」
先生「おめでとうございます。女の子ですね。」
私の頭を撫でてくれる壱馬。
壱馬もいろいろ手伝ってくれて不安だった私を支えてくれた。
赤ちゃんは一旦保育器の中に入るため私たちとは離れて様子を見るみたい。
私たちも病室に戻ってきて、ゆっくりした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!