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原田「 若林に聞いてみれば 」
若林「 … 」
明智「 ……… 一緒だよな 、アイツの中に
暴力振るっちゃってたんだもんな 、」
一緒かぁ 、なんて悲しい顔しながら立つ明智 。
違う 、違うもん 、明智は違う 。
あんな腐った大人と一緒なんかじゃない 。
『 明智は違うっ 、!!!泣
あんな腐った大人と一緒なんかじゃない!泣 』
東条「 一緒なんかじゃねーよ 、!!!
明智は絶対違うって!!!!」
明智父「 俺にも振るってみろよ秀一ぃ 。
そいつに出来たんなら俺にも出来るだろ 」
明智「 ……… なぁ 、」
明智父「 なに 」
明智「 俺殴れないわっ 、笑
殴ったらさ 、本当にアイツと
一緒になっちゃうんじゃねえの 、?
だから折れるわ 。ごめん 、負けるわこれ 」
『 っんでよ 、、、
ばっかじゃないのっ 、?!泣 』
明智「 俺 、、殴って
アイツと一緒になるとか 、無理っ 、」
『 明智っ 、、、泣 』
明智「 … あー 、俺が殴られてる時みたいな
気持ちだったんだって思うからさ 、。
アイツに言われてスッゲー反省してるわ 、今 」
そして明智は重い体を反転させてこちらを向いた 。
いや 、正しくは若林の方を向いた 。
明智の顔は痛々しくて見てられなかった 。
明智「 っ 、ごめんなぁ 、若林 ……… 。
ごめんっ 、、、すっげー 、辛かったよな … 」
若林「 …… 」
『 ヒック 、ふぅっ 、うぇっ 、泣 』
明智「 … なんでお前が泣いてんだよ …
ひっでー 、面 、してんぞ 、笑 」
『 明智のせいだバカァッ 泣 』
明智「 … (微笑む) … 勝ったら 、m 」
田中「 !!!!後ろっ!!!!!!!」
『 明智っ!!!!!!!!泣 』
明智「 っ、!」
後ろから卑怯な真似をして殴ってきた
明智のお父さんはそっから明智を
引っ張ってまた一発顔面を殴った 。
その衝撃で明智は 、気絶した 。
全員「「 明智っ!!!!」」
明智父「 一緒だよ一緒ぉ!
息子だからな 。ぺっ 。はい俺の勝ちぃー!」
『 ……………… 』
もう居ても立っても居られなくなって 。
私はゴム紐の間からリングに上がり込んだ 。
そしてポケットに入ってたティッシュで
かかったツバと口の血を拭う 。
若林も手伝ってくれて 、
正義は明智のお父さんの前に立った 。
東条「 … 」
明智父「 なんだ 」
原田「 … はい引き分け〜!!!」
明智父「 はあっ?!?!
何言ってんの!!!俺の勝ちでしょ?!」
原田「 レフリーはあたしなんだから 、
レフリーの言うことは絶対っ!」
明智父「 なんだよそれぇ!
最初っからズルする気だろ!」
原田「 ズル?実際はこの子の
勝ちなんだよ 。それを引き分けに
してあげてんの 。あんた救われてんだよ?」
明智父「 俺の勝ちだろどう考えてもぉ!
ズルするんだったら 、引き分けじゃなくて
こいつの勝ちにすればいいんじゃないの?」
原田「 この子が勝ったら 、
もう戦えないじゃない 」
『 … えっ 、まさか 、、、っ 、泣 』
明智父「 は?」
原田「 アンタと私が 」
田中「 先生っ!!」
原田「 2回戦 、かかって来いや 」
そう言ってのぶTはカツラを外した 。
教え子のために戦う教師 … !!!!
やばたにえん 、流石すぎかよのぶT 。
若林たちと明智を折りたたみベットに寝かせて
私はその隣でずっと手を握っていた 。
大丈夫だよ明智 、絶対のぶTは勝つ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。