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父「 あのな 、あなた 。落ち着いて聞いてくれ 」
『 … なに 、』
父「 実は … 2人とも借金してたんだっ!!!」
『 ……… は?借金?2人とも?』
母「 私は水商売で相手の男にお金を使い
すぎて … 、哲夫さんはゲイバーで、、、」
『 ……… はぁ 、?』
父「 すまんっ 、こんな父親を許してくれっ 。
マリリンが可愛かったんだ … 」
『 ……… 』
母「 離婚してからあなたが
哲夫さんのお店で働くまでの4年間 、
哲夫さん海外で稼いでたのよ 。
だから遠距離は耐えられないから離婚したの 」
『 え 、じゃあなんでこの前再婚したの?』
母「 私の借金が返し終わったから … 」
『 あー ……… 借金返し
終わったら再婚しようみたいな 、?』
父「 簡潔に言えばそうだ … 」
『 じゃあなんでこの前お母さんは
浮気してたの?なんで明智の父親と?』
母「 純一さんにお金を返し忘れてたの 。
授業参観以来会ってないわ 。
ごめんなさいね 、明智くんにも迷惑かけて 」
明智「 あ 、いえ 」
『 じゃあ別になんともないの … ?
円満離婚みたいなやつ 、、、?』
父「 そうだ 。ごめんな 、辛い思いさせて 」
母「 本当にごめんなさい 、反省してるわ 」
『 っんだ 、、、良かった 、、、』
明智「 良かったな 、大した事じゃなくて 」
父「 ところで君は … あなたの彼氏か 、?」
『 ブフッ 、いや 、ちg 』
明智「 … はい 、あなたさんと
お付き合いさせて頂いてる明智秀一と言います 。
挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません 。
あなたさんの事は生涯幸せにしたいと思って
いますので、そこのところよろしくお願いします 」
立ち上がり両親に向かって一礼する明智 。
えッッッッ 、なに言ってんのこいつ 。
なんか両親感動して泣いてるんだけどは??
ねえちょっと待ってカオス ←
母「 明智くん … !!!!ありがとうっ!!!
あなたのこと幸せにしてあげてねっ!!!」
明智「 はい 、喜んで 」
父「 ああ見えてクソ生意気な娘ですが 、
よろしくお願いします ……… 」
『 多分お父さんにだけは言われたくない 。
って 、あ!!!!このペンダント … 』
母「 それ … まだ持っていたの 、、、?」
父「 あげたの 、随分前じゃないか 」
『 分かんないけどずっとつけてて 、
なに 、これなんでくれたの?』
母「 これはね … 」
そう言ってお母さんはペンダントを優しく取り 、
楕円形の部分をパカッと開けた 。
ペンダントの中には ………
アルバムをいくら漁ってもなかった 、
家族3人が笑顔で写った写真だった 。
『 これっ ……… 』
母「 やっぱり懐かしいわね〜 、
家族3人で 、最初で最後の旅行だったわね 」
父「 熱海だったか?
鎌倉だったか?懐かしいな〜〜 」
みんなでペンダントを囲んで過去の話を
していると 、搭乗アナウンスが流れた 。
もう 、、、お別れなの 、、、?
『 というよりも 、なんで行くの?』
父「 えっ?海外旅行 」
『 は?』
母「 違うところに返したお金が
過払金で戻ってきたのよ!あなたも …
ううん 、あなたはどちらでもいいわ 。
もう子供じゃないものね 、」
『 お母さん ……… 』
父「 きっ 、きてくれてもいいんだぞ?!
ただ 、明智くんと離れたくないって
いうならしょうがないが ……… 」
『 あ 、え 』
明智「 … ご旅行楽しんできてください 。
俺 " が " 責任持って大事にしますんで!」
父「 明智ぐん ……… !!!!号泣 」←
母「 娘を 、よろしくお願いします 」
明智「 はい (微笑み) 」
母「 じゃあね 、あなた 」
父「 元気でなっ 、!!!」
『 … いってらっしゃい 、!』
どうでもいいことでも覚えておかなきゃ
行けない大事なこと ……… 。
多分それは 、自分は愛されてる 、ということ 。
ずっと両親は自分たちのことばっかで
私は愛されてないんだって思ってた 。
でも … ちゃんと愛されてたよ 、私 。
… つか 、誤解されたまま行っちゃったんだけど
私明智と付き合ってねえべ?????←
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。