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こうして 、人探しの正体も駒井だったらしく 、
お婆ちゃんもしっかりお礼が言えて解決した 。
さあーて 、帰ろう 、そう思った時
若林と東条が先に帰ろうとしてたから
気になって跡をつけることにした 。
気づかれないように尾行します ←
東条「 … なあ 、なあって!」
若林「 … なに?」
東条「 … 謝ろうと思って 。
謝っても 、許してもらえないだろうけど 」
若林「 … なんで?」
東条「 なんか 、本当に悪いとは思ってて 」
若林「 … 」
東条「 …… ごめんっ!!!!」
若林「 … 」
東条「 許せないよな ……… ごめん!!!」
『 ?!』←
え?!あのプライドお高めの
東条くんが土下座した?!?!
明日は雪ですか?!槍ですか?!
… でも 、それほど心動かされたって事だよね 。
若林!許せ!許してやれ!なんなら私も謝る!←
って 、あれ?正義なんか踏ん張って … もしや!
『 ちょ 、ダメダメダメ!!!!!』
若林「 すっとぷすとっぷすとっ … え?!」
東条「 え … ?」
『 あ ……… えへ 、どうぞ続けて?』
若林「 いや 、続けてって …
ま 、まあ 、いい 、よ?」
東条「 … 」
若林「 俺 、あんな工場長みたいな
大人にはなりたくないから 」
『 あんのヤバいジジイが ……… 』
若林「 頭つけなくても全然いいよ 」
『 全然いいんだ 』
若林「 あっ 、いや …
全然は 、ちょっと盛ったけど 。
… それだけ 、じゃあ 」
『 え 、帰るの?!帰っちゃうの?!』←
東条「 … 待てよ!!
同じ方向なのにじゃあはないだろ 」
若林「 … なんだよ 」
東条「 … かえろーぜ 。ほら 、行くぞ 」
『 いやんなにこれ友情〜!!!!』
若林「 安定だね 」
東条「 こいつ元からだもんなー 笑 」
『 は!うっさい!笑笑
てかお腹減った 。チーズドック食いたい 』
東条「 俺タピオカ飲みたい 。
3人で飲み食いしに行こーぜ 」
『 行く!』
若林「 まあ 、いいけど 」
なんだろう 、すごく嬉しい気分 。
そんな私たち3人を 、
綺麗な夕日が包み込んでいた 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。