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のぶTは太陽が照らす青空へと飛んだ 。
その姿がスローモーションに見えて 。
あぁ 、ヅラ取れそうだなとか 。
そっか 、一応タイツ入ってるんだね ←
とか色々思ったらいつのまにか手首に
重心が行ってそのまま前に倒された 。
落ちてきたのぶTはやはり 、カツラが取れていた 。
原田「 … 球拾いしちゃった 、、、」
「「 笑笑 」」
田中「 も〜 、下ネタ〜 、、、」
『 … はいっ 、カツラ 、笑 』
原田「 … 微妙に笑うのやめなさいよ 」
『 てへっ 笑 』
明智「 これでもう死なねえよな 笑 」
原田「 … やっ 、、、と 、
カツラ買い換える時間ができたわ 」
若林「 良かったじゃん 笑 」
東条「 次はロン毛にすれば?」
原田「 似合うかしら?」
『 似合うと思うけどな〜?笑 』
「 さあ〜?」
「 どうだろ〜 」
そっから 、他愛もない話をした 。
2年3組全員が笑顔で 。
新学期の時よりも穏やかで 。
これが 、私の望んでた青春なのかなって 。
… のぶTは「 さっ!」と言って立ち上がり 、
明智と若林の間を抜けた 。もう 、お別れなの?
原田「 … ありがとね!みんな!
楽しかった!……… じゃあね 、!」
『 っ 、、、泣 』
明智「 … じゃあなのぶお 、!!!!!!」
のぶTは右腕だけあげて 、
そのまま背を向けて歩いて行った 。
他のみんなも 、別れを惜しんで泣きながら
のぶTの名前を読んでいた 。
私もその中の1人だ 。どうしようもない涙が 、
溢れて 、止まるという文字を知らないみたい 。
" 引き際は惜しまれながら美しく " だもんね 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。