第33話

さんじゅうに
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2019/05/05 00:50






川崎 side

















『 … あれ?今日あなたは?』



堀江「 あなた?なんか体育館で
掃除してたよー 。来れないって言ってたよね 」



太田「 うん 、なんか明智と
2人っきりで怪しかった〜!!!!」



『 ……… そっか 、』



堀江「 … もー!元気出して?あなたと
結衣が喧嘩してたらなんか怖いよ?笑 」



『 … 別に喧嘩じゃないんだけどね 、笑 』














































































あなたが練習に来なかった 。


意外とブツブツ言いながら


毎日朝練にもしっかり出てるあなたが


来ないというのは珍しかった 。


… まあ私には関係ないけど 。


そして今日もただ見てるだけの特訓が終わった 。


みんな練習してるんだから 。私もやらなくちゃ 。


そう思ってまたいつもの練習場所に行くと


壁に誰かが寄りかかってた 。
























































































『 … あなた?え?あなた?!』



野翠「 んんっ … ス-ッ 」



『 … 寝てる 、、、』





















































































少し寝息を立てて寝ているあなた 。


こんなところで寝たら風邪引くのに … 。


よっぽど家入りづらいのかな 。


ふと 、あなたが握ってるノートに目が入った 。


レッスンノート…?ペラペラとめくってみると


ここは伸ばす!だとか 、ここは3拍止まる!


だとか 、すごく詳しく細かく書かれてた 。













































































「 それ 、お前のために書いてたんだよ 」



『 えっ?』



東条「 よっ 」



『 … 』











































































後ろから声がして振り向くと東条がいた 。


そして東条はあなたの隣にしゃがんだ 。
















































































東条「 ずっとさ 、授業中とか熱心にノート
取ってるの見て 、いやそれはあり得ないだろ
って思ってチラ見したらずっとそれ書いてて 。
… また川崎と一緒に踊りてぇんじゃねーの?」



『 … っんなの 、私だって踊りたいし … 。
ってか!ほんとにお節介すぎない?』



東条「 お節介でも嫌いになれねーんだろ?」



『 … 』

















































































図星だ 。あなたがいくらお節介でも 、


いくらうざったくても 、全部好きだから 。


どうしても憎めない奴なんだ 。





































































『 … ここで練習してること 、
みんなに言わないでね 、』



東条「 うん 、言わない 。
ってかあなたは知ってるけどね 」



『 え?!知ってたの?!』



東条「 ここ俺らのベランダから丸見え 笑 」



『 まじかー 、、、笑 』



















































なんだか少し 、楽になれた気がした 。












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